今回は、自分専用の英単語帳の作り方についてお話します。
英単語の暗記カードを作ろうとするけど、いつも続かない…。
こんな経験のある方には特におすすめの記事です。
- オリジナル英単語帳の作り方
- 英単語暗記カードをオススメしない理由3つ
- 英単語帳との付き合い方
私は今回紹介する勉強法で、受験時は第一志望の旧帝大に合格、大学時代にはTOEIC900点以上を取得しました。
長らく英語を勉強してきた経験を基に解説しますので、皆さんの参考になると嬉しいです。
オリジナル英単語帳の作り方
市販の英単語帳がイマイチな点は、「知っている単語」と「知らない単語」が“ごちゃごちゃ”に掲載されている点だと思います。
また、英単語を暗記するうちに「最初は知らなかったけどもう覚えてしまった単語」なんかも出てきたりしますね。
ここでは、私が実際に行っていた、英単語帳の中から「覚えていない単語」だけを抜き出していく方法について解説していきます。
英単語整理編
まずは英単語の暗記に取り組み、ある程度単語を覚えてきたなと感じてきたら、ミニテストを行います。
(英単語の暗記法については、別の記事で解説しています。)
ミニテストは、単語を見て、瞬時に日本語訳が思い出せなかった単語の横にチェック(✓)を入れます。
このすることで、単語帳に掲載されている単語のうち、「自分が覚えていない単語」だけに✓がついたオリジナル英単語帳が出来上がります。
一度チェックを入れたら、次はその単語のみを集中的に暗記し、再度テストを行って定着度を何回も確認します。
2回目以降テストを行う際は、まだ覚えていない単語がどれか分かりやすいように、チェックの色を変えるといいでしょう。
チェックを入れる数が目に見えて減ってくるので、達成感が味わうことができ、英単語暗記も長続きしますよ。
分からない単語が出てきた編
試験などで分からない単語が出てきたとき、英単語を定着させるチャンスです。
分からない単語が出てきたときの対応方法をお教えします。
- 試験中:分からない単語にマークする
- 試験後:英単語帳の巻末にある索引で探す
- 索引で見つけたら、そのページを開く
- 単語に蛍光ペンでアンダーラインを引く
普段使っている英単語帳を使って英単語の意味を調べるのがポイントです。
分からなかった単語を電子辞書や携帯で調べるだけだと、その場で満足するだけで、記憶に残りません。
大変もったいないです!
普段使っている英単語帳で調べると、「実は暗記したと思っていた英単語だった」とか、「暗記した単語の派生語だった」という場合がよくあります。本当によくあります。
このような「気づき」を積み重ねることで、英単語がどんどん定着していきます。
英単語にどんどん書き込みを続けていくと、「自分がなぜか何回も忘れてしまう単語」、「試験で頻出する単語」が一目瞭然になり、自分の英語学習に特化した英単語帳へと変身します。
英単語暗記カードをオススメしない理由3つ
ここまで読んで頂いた方の中には、
覚えていない単語を暗記カードにまとめる方法ではダメなの?
と疑問の方がいらっしゃるかもしれません。
私はこれまで何回も暗記カード作成をチャレンジしてきましたが、その度に挫折し、最終的に今回説明した方法に落ち着きました。
ここでは、私が暗記カードをオススメしない理由を3つ説明します。
作成が大変
単語カードを使って暗記する場合は、「単語を覚える」以前に「単語カードを作る」必要があります。
「覚えていない単語を選び出して、単語を書いて、訳を書く」。この作成作業がなかなか大変で時間がかかるのです。
完成することに満足してしまって、結局暗記はあまりやらなかったというパターンもよくあります。
「単語を覚える」ことが目標なので、一から単語カードを作るのではなく、最初からきれいにまとまっている英単語帳を自分専用にカスタマイズする方法が効率は良いと考えます。
関連知識が手に入らない
英単語帳には、単語の「派生語」、「対義語」、「名詞形・動詞形・形容詞形」、「例文」などが一緒に掲載されています。
一方で、単語カードは基本的に一問一答形式(単語一つに対して訳一つ)なので、その単語周辺の知識が手に入りません。
英単語を記憶に定着させるためには、同類の単語や関連知識を“紐づける“ことが重要なので、効率的に暗記するという面でも単語カードはあまりオススメしません。
長続きしない
私は高校時代に買った英単語帳を社会人になった今まで10年以上使い続けています。
一方、私はこれまで暗記カードも何個か作りましたが、最終的に無くしてしまうか捨ててしまうかで、今手元に残っているものは一つもありません。
一度作った単語カードを10年使い続けている人はあまりいないのでしょうか。
英語学習は高校~大学~社会人と長く続いていくものなので、これと決めた信頼できる英単語帳を一冊使い続けるのがいいと思います。
英単語帳との付き合い方
私は受験勉強をしている高校生の頃、英単語帳は単なる「英単語を暗記するための本(道具)」としか見ていませんでした。
しかしその後、語学留学やTOEIC、英検、海外国際学会、仕事で英語を使う機会をそれぞれ経験していくうちに、「英単語帳は日々の学習履歴を”ストック”するもの」というように考えが変わってきました。
TOEIC、英検、留学・・・。
なにをするにしても、これまでの英語学習の履歴が残った英単語帳一冊があれば、わざわざ初め から英語を覚え直す必要がないので、英語にかける勉強時間を短くすることができます。
「英単語帳=資産」という考え方で、貯金をするように、英単語帳を使って英語学習を積み重ねるましょう!
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