「1万時間の法則」について
「1万時間の法則」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
ある分野で一流のプロ(専門家)になるためには、約1万時間の練習や経験が必要である、という考え方。
この法則は、英国の著述家マルコム・グラッドウェルが、著書『天才! 成功する人々の法則』で紹介し、今では広く知られるようになりました。
「1万時間」と言われても、体感的に分かりにくいと思います。そこで、私たちの学校生活や仕事に置き換えて考えてみましょう。
例えば、平日9:00~18:00で、1日8h働く人を想定してみます。年間休日を120日とすると、勤務日数は245日です。年間勤務時間は245日×8h = 1960hとなり、1万時間に到達するには約5年を要します。
1日10時間勤務(毎日2h残業)とすれば、年間勤務時間は245日×10h = 2450hとなり、1万時間に到達するには約4年を要します。
上記のような計算から、普通に就業している人が1万時間を迎えるのは数年程度と考えることができるでしょう。
「”終身雇用”の違和感」と「自然なキャリア」
気づけば私たちは、小学校(6年)→中学校(3年)→高校(3年)→大学(4年)→大学院(2年)・・・と、それぞれの成長ステージに合わせて数年で環境を変化させてきました。
それが、新卒で会社に就職した途端に、定年退職まで30年間も同じ環境で過ごすのは、よく考えると不自然な話です。

終身雇用を前提とするのではなく、数年おきに環境を考えながら、複数の専門性を蓄えてキャリアを築いていく方が、むしろ自然に見えます。

私は新卒で素材メーカーに入社し、やりがいを感じながら働いていたのですが、5年目を過ぎたあたりから「成長の停滞感」や「中だるみ」を感じ始め、「本当にこのまま勤め続けて本当に大丈夫なんだろうか?」といった焦りを持つようになりました。
そして、6年半を過ぎたあたりで転職を決意することになったのですが、今ではそれが言語化できます。就業時間が1万時間を過ぎてその道のプロ(専門家)になったと同時に、新しい経験・知識を得る機会が少なくなり、その停滞感に焦っていたのだと思います。
キャリアアドバイザーの藤原和博さんは、著書『100万人に1人の存在になる方法』で、「100人の中で一番と言える能力を3つ掛け合わせて、100万人に1人の人材になる」というキャリア形成のコンセプトを提唱しています。

「いくつかの専門性を掛け合わせて希少人材になる」という考え方は、キャリア形成の観点からも理にかなっているように感じられます。
私は終身雇用を捨てて転職を決意したわけですが、転職後の生活やキャリア形成の過程が今後どうなっていくのか、引き続きこのブログで発信していきたいと思います。
以上、最近よく考える、「1万時間の法則」と「転職」についてのお話しでした。