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『労働』の価値はどんどん下がっていく

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『労働』の価値はどんどん下がっていく

私は日本のメーカーで研究職として働くサラリーマンです。入社して6年目となりました。

私が働いている日本メーカーの工場現場では、日々「省人化」「自動化」が叫ばれており、そのような製造プロセスを設計する専門部署も存在しています。最近の技術の進歩は凄まじく、一部の製品では、最初から最後まで作業員が介入しない「全自動」の工場も既に動いています。

「省人化」や「自動化」は着実に進んでいる一方で、まだ多くの製品ついては、未だに昔ながらの人海戦術的な方法で製造している場所が残っています。なぜ一気に「省人化」や「自動化」が進まないのでしょうか。

それは、「ロボットよりも人間の方がまだ”安い”場所が多い」からです。

その気になれば、今動いている工場を無人化して全自動にできるくらい、技術は既に進歩しています。そして、日々現場で設備導入の検討が行われているわけですが、

経営者

新しく設備導入するより、派遣社員にやってもらう方が安いよね

という分野について、まだ置き換えが進んでいないだけなのです。

製造現場で働いている人の多くは、「ロボットよりも安くテキパキ働けますか?」と日々問われています。世知辛いですが、どれだけ賃上げを叫んでも、

経営側

だったら人員削減して、ロボット導入しますわ

と経営側は合理性の観点から判断します。工場現場の人は「賃上げ合戦」ではなく「安売り競争」にさらされているのが現実です。

もちろん、”名目上”の賃金は日々上昇していきます。しかし、それはインフレによる物価上昇分だけで、”実質賃金”は上がるどこか、年々下がっていますよね。これでは、暮らしは豊かになりません。

今の時代、時間をかけて手に職をつけても、生活を豊かにしていくことは難しいのではないか、と直感的に感じます。

『人間』がやるべき仕事ってなんだろう?

「人間がやるべき仕事ってなんだろう?」とよく考えます。肉体労働はおろか「知的労働までAIが奪う」と言われる現代ですから、私もすぐには明確な答えが思いつきません。

一つ挙げてみるとすれば、「自動化する側に回る」ということでしょうか。例えば、 プログラミングで自動化ソフトを設計する仕事などは、今後も求められ続けるでしょう(10年前、機械・造船のような昔ながらの製造業から、デジタルシステム開発に舵を切った日立製作所は、企業として先見の明に優れていたんだと気づきます)。

また、もっと大きく考えば、「労働者ではなく起業家・投資家になる」というのも一つの答えかもしれません。これは単に肩書きの話をしているのではなく、

  • アイデアを捻り出し行動する(≒起業)
  • アイデアの実現を応援する(≒投資)

これらはロボットではなく人間ができる仕事として、今後も残ると思うのです。

技術の進歩とともに、社会が変わる速さも加速していきます。社会の変化に取り残されるのではなく、社会の変化を面白がって、日々生きていければいいなと考えています。

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