今回は英文解釈のやり方とその効果についてのお話です。
英文の構造(文法)を理解して、意味を正しく読み取ること。
本屋の英語参考書コーナーなどに行くと、よく”英文解釈”の文字を見かけますが、「実際のところ意味あるの?」と思っている方も多いのではないのでしょうか。
- 英文解釈はどのように勉強すればいいの?
- 実際にどれくらい効果あるの?
- どの参考書を使えばいいの?
この記事は以下のような疑問をお持ちの方にオススメの内容です。
- 英文解釈のやり方と実施時期
- 英文解釈の効果(経験談)
- レベル別おすすめ英文解釈参考書5選
私は高校生の頃、英文解釈を勉強して苦手だった英語を克服し、英語科目で共通試験8割、二次試験6割を取得、第一志望の旧帝大に合格しました。
皆さんの英語学習の参考になると嬉しいです。
英文解釈のやり方と実施時期
私が”英文解釈”を勉強しようと思った理由
私は高校入学当時、英語が大の苦手でした。
模試を受けても点数は基本半分以下。5教科の中でも一番足を引っ張っていました。
何とか英語に対する苦手意識を克服するため、高校2年の秋頃から「英単語の暗記」を真剣に取り組み始めます。
すると冬頃には、模試の長文に出てくる単語が徐々に分かるようになり始め、手応えを感じ始めました。
しかし・・・!
なぜか、点数が伸びません。
自分では長文を読めていると思っているのに、答えが合わない…。
なにかがおかしいと思い始めた頃、英語勉強マニアの同級生から「英文解釈」なるものを勧められたことがきっかけで、勉強を始めました。
英文解釈のやり方
私がやっていた英文解釈の勉強方法をご紹介します。
まずは参考書を一冊用意します。私は「基礎英文解釈の技術100」という参考書を使いました。
進め方は以下の通りです。
- 英語文(例文)の日本語訳を考え、ノートに書く(意味が分からない英単語は調べてよい)
- 答え合わせをする
- 解説を読み、英文の「構成」を理解する
- 1日2項目ずつ、2ヵ月程度で1周する
英文解釈の勉強を進める際に大事なことは、「意味の分からない英単語は調べてもいいので、まずは英文を日本語訳してみる」ことです。
英文解釈の本質は、英文の「構成」を理解すること。
単語の意味が分からないと、文の構成にまで理解が及ばず、英文解釈の効果を最大化出来ません。
英文解釈の参考書には入試レベルの英文が掲載されているので、「学習段階で分からない単語があっても当たり前」という気持ちで臨みましょう。
不思議なもので、各単語の意味が全て分かっていても、日本語訳はまったく見当違いになることが頻発します(私もよく経験しました)。
これが、「単語の意味を繋ぎ合わせただけの人」と「英文として理解した人」の違いであり、“英文解釈”を勉強する本当の理由だと思います。
英文解釈の実施時期
英文解釈を勉強するベストな時期は、高2~高3の間の冬休みだと思います。
私は高校3年の4~5月頃に取り組みましたが、予習や宿題と合わせて英文解釈に取り組むのはかなり大変だった記憶があります。
英文解釈を自分で取り組もうと思っている受験生の方は、ベストは高2~高3の間の冬休みだと思いますが、遅くとも入試対策が本格化する高3夏休みまでには終わらせましょう。
英文解釈の効果(経験談)
英文解釈に取り組んでいた前後の私の模試得点率は図のようなイメージです。
英単語暗記しただけではテストの点数が思うように伸びず、その後、英文解釈に取り組んだことで初めて英単語の知識と長文読解がリンクし、点数が伸び始めました。
参考書に取り組んでいる間は、「本当に意味があるんだろうか」、「時間の無駄じゃないのかな」と諦めそうになりましたが、最後までやり終えて本当に良かったと思っています。
もし、「単語の意味は分かるんだけど、どうも文の意味が掴めない」という悩みをもっている方がいたら、ぜひ「英文解釈」に取り組むことをお勧めします。
レベル別おすすめ英文解釈参考書5選
私は「基礎英文解釈の技術100」を使って勉強しましたが、他にも受験生時代に買うか悩んだり、同級生が使って実際に点数を伸ばしていた参考書も多々ありました。
ここでは、実経験からおすすめする英文解釈参考書を5つ紹介します。
一般国公立・私立レベル
●入門英文解釈の技術70
「基礎英文解釈の技術100」と比べてさらに基礎的な内容を取り扱う参考書です。
「英文解釈に取り組みたい」、「でも実際の入試レベルの問題に触れるには早すぎる」という方にオススメの本です。
「基礎英文解釈の技術100」に取り組む前段階として、足元を固めるために使うのも効果的だと思います。
難関国公立・私立レベル(中堅~旧帝大)
●基礎英文解釈の技術100
私が実際に使って良かったと思える参考書です。
例文は実際の入試レベルなので比較的難しいですが、100項目やり終えると飛躍的に文法力や長文読解力が向上します。
また、他の参考書に比べて解説が簡潔にまとまっているので(説明足らずな部分も少し見られますが)、「まずは全体像をつかみたい」という方にはぴったりの本です。
●基礎英文問題精講
「基礎英文解釈の技術100」と問題のレベルは同程度ですが、こちらはより問題の量が豊富です。
「ゆっくり時間をかけて英文解釈に取り組みたい」、「たくさん演習をやりたい」方におすすめの本です。
超難関国公立・私立レベル(東大、京大)
●ポレポレ英文読解プロセス50
問題数は比較的少なく、選りすぐりの良問達が並んでいます。
表紙が可愛いので油断してしまいますが、難易度はかなり高めです。
東大・京大、早稲田・慶應レベルの超難関校を志望する方向けだと思います。
「難易度が高い問題にも触れておきたい」、「英文解釈の2冊目の参考書を探している」方にオススメの本です。
●ビジュアル英文解釈
英文解釈の老舗的な参考書です。
基礎的なレベルから上級編までを網羅しており、非常に濃密な内容となっています。
私の同級生は、この参考書を使って超難関私立大に合格しました。
かなりボリュームがあるので1周するのに時間がかかりますが、やりきることができれば英語が得意分野になること間違いなしです。
「じっくり腰を据えて英文解釈に取り組みたい」、「英語を得点源にして難関校に合格したい」方にオススメの本です。
“英文解釈“を単元として学校の授業で取り扱うことはほぼ無いので、学びたい方は参考書を使って勉強することになるかと思います。
自分に合った参考書を見つけて、英語を得意分野にしていきましょう!
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