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「株価指数は長期で見ると右肩上がり」は本当か?

こんにちは、Toshiです。

ここ数年で、「インデックス投資」が熱を帯びてきましたね。

インデックス投資は、「株式指数に連動した投資商品を買い、市場平均のリターンを狙う投資法」です。

株価指数の例
  • TOPIX(日本市場:東証一部)
  • S&P500(米国市場)
  • MSCIオールカントリーワールドインデックス(全世界)

インデックス投資を推奨する人の意見として、「株価指数は長期で見ると右肩上がりを続けており、そして、これからも右肩上がりを続ける可能性が高い」というものがあります。

私はインデックス投資を続けていますので、現時点で、この考え方を支持している投資家の一人です。

今回は、インデックス投資をする私が「株価指数は長期で見ると右肩上がり」という言説について考えてみたいと思います。

目次

株価指数の右肩上がりを支えてきた原動力

そもそも、「なんで株価指数は右肩上がりを続けられたの?」、「その原動力は何?」と思った方も多いと思います。

「株価指数が上がり続ける」ためには、「株式市場にお金が流れ込み続ける」必要があります。

ここで、世界の通貨流通量の推移について見てみます。

世界のカネ1京円、10年で7割増:実体経済と乖離鮮明(2017/11/14、日本経済新聞)

ご覧の通り、世界のお金の総量は増え続けていることが分かりますね。

えっ、お金の総量って増え続けていたの!?

とびっくりするかもしれません(私もこのグラフを見て、「こんなにあからさまに増えているのか」とびっくりしました)。

この増えたお金の一部が株式市場に流れ込み続けることで、株価はこれまで右肩上がりを続けてきたのです。

これからの見通し

「インデックス投資をする」とはつまり、「これからも株式市場にお金が流れ込み続けると想定している」ことと同義です。

私はインデックス投資家ですから、現時点で、この前提を受け入れています。

なぜ、これからも株式市場にお金が流れ続け、「株価指数は長期で見ると右肩上がりする」と考えるのか。理由は3つあります(あくまで私個人の見通しであり、未来を保証するものではない点、ご留意ください)。

世界人口の増大

株価指数の上昇に大きく影響すると考えているものの一つは、「世界人口の増大」です。

国連が発表している資料によると、世界人口は今後も増大し続け、2100年には94~127億人に達すると予測されています。

世界人口推計2019年度版(国際連合経済社会局)

日本に住む私たちは当たり前のように、1家に1台の自動車、洗濯機、冷蔵庫などを有していますが、人口が増えればそれだけ製品や土地に対する需要は上がり続け、(大したイノベーションが無かったとしても)継続的に経済成長していくだろうと考えます。

また、世界には発展途上国と呼ばれる国々が存在しており、目覚ましい経済発展を続けています。

人口増大と同時に、これらの国々の生活水準が上昇するだけでも、製品の消費量は大きく増加するでしょう。

金融のデジタル化

最近よく耳にするようになったスーパーチャット(投げ銭:通称スパチャ)。私はIT企業が生んだこの文化を、ものすごい時代の変化だと感じています。

一度も現実世界で会ったことがない、時には顔も知らないような人に対して、1クリックで大金を送ることができるシステムが人々を湧きたてています。

これはあくまで氷山の一角であり、実態のないデジタルなお金がインターネット上を高速で飛び交う時代は既に幕を開けています(ネットバンキング、ネット証券、スマホ決済…)。

経済はお金を回すことで成長していきますから、デジタル化によってお金が回るスピードが高速化すると共に、経済の成長スピードはますます速くなっていくと想像しています。

宇宙開発の進展

地球の土地や資源、人口は”有限”なんだから、どこかで経済成長がストップするんじゃない?

確かにそう思います。ただ、経済成長がストップするのは想像するよりも”かなり先”と考えています。

理由は、宇宙開発によって”限界突破”する可能性があるからです。

例えば、不動産業を考えてみます。

最初期の不動産屋は、広大な未開の地にひたすら建造物を建てることで、価値を生み出していきました。

そして、ある程度土地の開発が進み、これ以上建造物を建てる余地が無くなると、次は空に向かってそびえたつ高層ビル、高層マンションを建設し始め、高さ方向を活用して更なる価値創造を行ってきました。

利用できる空間があれば、不動産はそれをお金に変えることができるのです。

もし、人間が自由に月を往復できる時代が到来したらどうでしょうか。

まっさらな未開の土地が人類に提供されれば、ものすごい勢いで開発が進んで、莫大な経済価値が生まれると容易に想像できます。

また、宇宙の星に眠っているレアメタルなどの資源を地球に輸送できるシステムが整ったら、それこそ製造業は”限界突破”するでしょう。

インターネットが直近の最も破壊的なイノベーションと言われていますが、次の破壊的イノベーションは「宇宙開発」かもしれません。

さいごに

私は、これからもしばらくの間、「資本主義」が世界の主流な考え方であり続け、「株価は長期で見ると右肩上がり」を続けるんじゃないかと予想しています(それが良いことかどうかは別として)。

そして、資本主義社会で生き続ける以上、誰にでも開かれている株式投資によって(誰もが)恩恵を得るべきだと考えています。

もちろん、この考え方はあくまで一個人の意見ですが、インデックス投資に興味を持っている方は、今回紹介した3つの視点で投資を考えてみてもいいかもしれません。

株式投資を実践する一社会人の参考例として、本記事が皆さんの気づきや考えるきっかけになれば嬉しいと思っています。

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