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【株式投資】『米国株式ベアファンド』への投資判断【米国一強時代の終わり】

急速な市場変化を受けて、保有株式の一部分を売却し、米国株式ベアファンドに投資しました。

目次

米国株式ベアファンドに投資

投資先に選んだのは、「iFreeETF NASDAQ100ダブルインバース」です。米国株式指数「ナスダック100」(米ドル建て)の値動きに対し、-2倍の値動きをする金融商品です。

ナスダック指数は既に直近高値から-20%下落しています。普通に考えれば、そろそろ反発してもおかしくない頃合いです。

このような状況で私が米国株式ベアファンドに資金を入れたのは、「米国経済は右肩上がり」の神話がついに終わり、数十年に一度の「グレートリセット(=大暴落・レバレッジ解消)」に向かっている気配があるからです。

時代の終わり

トランプ氏、株価急落「時には『薬』必要」 関税撤回せず(日経平均株価)

米国のトランプ大統領は2025年4月6日、株価の急落について記者団から問われ、「何も下落してほしくないが、時には何かを治すために『薬』を飲まなければならないこともある」と答えました。

トランプ大統領が治したい”何か”とは”貿易赤字”のことです。

これまで米国は、モノの生産を他国に任せ、「商品」を輸入する代わりに「ドル札」を輸出していました。つまり、多額の借金をしていました。米国の貿易赤字は毎年100兆円以上(日本の国家予算並み)に上っています。

こんなことがずっと許されてきたのは、金利がずっと低かったためです。金利が低いので簡単に借金ができ、ドルは世界の基軸通貨なので、他国も喜んでドル札を受け取っていました。

しかし、2020年以降から世界中でインフレが進行し、米国の政策金利も0%から4~5%まで急上昇します。米国政府は利払い費が国防費を超えるほどの事態に陥りました。

このままの状態が続くと、米国政府はデフォルト(債務不履行)に陥ってしまします。主権国家として地位を守るためにはこれ以上赤字を垂れ流すことが出来ず、トランプ大統領は貿易赤字の大きい国順に「関税」をかけ、貿易赤字の解消を決心しました。

これまでの米国株は、借金ジャブジャブによる”カネ余り”によって右肩上がりを続けてきた節がありました。お祭り騒ぎの相場でAIバブルが立ち上り、株価指数が軒並み20~30倍のインターネットバブル期に肩を並べています。

しかし、借金はこれ以上増やせないところまで来ており、今は大胆な金融政策もとれない状況となっています。

したがって、現在起こっている下落は「一時的な株価の調整」では無く、私たちは「時代の終わり」を目撃している可能性があると考えています。そこで、これまでの考え方を一新し、初めての試みではありますが「米国株式ベアファンド」を購入するに至りました。

今後の投資戦略

私たちが「時代の終わり」を目撃しているとすれば、ここ数十年の間に有効だった投資手法は全く無意味となります。よく言われる「長期で見れば右肩上がり」なども通用しない可能性があります。

私はまず、おそらく半年~1年をかけて、「グレートリセット(=大暴落・レバレッジ解消)」を迎える可能性があると考えており、米国株式を中心に、短期的には株価が大幅下落する可能性を思い浮かべています。

その後、富は「米国一極集中」から「世界全体」へ散らばり、相対的にバリュエーションの低い新興国株や日本株は、中長期的に回復するようなシナリオを想像しています。

ベアファンドへの投資は初の試みだったので、後から振り返りができるよう、投資判断に至った背景を詳しく記録しました。「今は下がって当たり前の相場」と捉え、ベアファンドでヘッジをしながら、守り気味で相場と向き合っていく次第です。

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