こんにちは、Toshiです。
日本のメーカーで研究職として働いています。
2月初旬、海外支部に勤務するアメリカ人社員が工場見学のため来日するとの連絡があり、私が英語要員として対応するよう指名されました。学生時代の留学経験とTOEIC900点が買われて私に声がかかったようですが、なんせ10年近くものの英会話のブランク期間があります。このままでは、ネイティブ英語を話すアメリカ人ととても会話できるレベルではありません。
私は学生時代に色んな英語学習法を試した結果、英会話の練習には「瞬間英作文」が最も効果的であるという結論に行き着きました。瞬間英作文とは、「日本語の例文を見て瞬時に英訳、を繰り返すこと」です。フラッシュ暗算の英語版と言った感じでしょうか。
錆びついた英語力を呼び起こすべく、研修当日までの約3週間、瞬間英作文に励むこととしました。
まずは、手持ちの教材で学習
瞬間英作文を始めるにあたり、収納箱から学生時代に使っていた教材を引っ張り出してきました。
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
- スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング
上記2冊のシリーズは、見開きの片面に日本語例文、もう片面にその英語訳が載っているため非常に瞬間英作文がしやすい構成となっています。また、例文の単語・文法は中学生レベルなのでストレスなく進めることができ、昔から愛用しています。
まずは文法別にページ分けされている「どんどん話すための~」を1日20頁ほど進めて昔の感じを思い出し、続けて「スラスラ話すための~」を1日20頁ほど進めながら負荷を上げていきました。
しかし、2冊を終えた時点で何となく物足り無さが残ります。なぜなら、2冊とも例文の内容が「日常会話的」だったからです。
もちろん、「試験対策」や「語学留学」を想定していた学生時代の私にとっては、優れた教材だったことは間違いありません。一方で、社会人になり、「ビジネス現場」で飛び交う英語を想定している今の状況においては、追加の教材の必要性を感じました。
ビジネス英語学習に最適な瞬間英作文の教材を見つける
新しい瞬間英作文の教材を探しに本屋を訪れたところ、上記シリーズに新作が出ていることに気づきました。その名もなんと、「森沢洋介の話せる瞬間英作文 ビジネス:文法別」。
中身を見てみると、文法は中学生レベルそのままに、ビジネス現場で使う英単語がふんだんに盛り込まれています。
これぞまさに求めていた教材!
「提案書=proposal」、「本社=headquarter」、「受付=reception」など、見たら分かるが瞬時には出てきにくいビジネス英単語って多いんですよね。瞬間英作文をしながらビジネス現場での頻出単語も一緒に頭へ刷り込むことができる本書は、非常に素晴らしいコンセプトの教材と思います。
こちらの瞬間英作文も1周して研修に臨んだ結果、なんとか研究内容や工場設備を来日したアメリカ人社員に伝えることができ、英語対応要員として最低限の役目は果たすことができました。
瞬間英作文シリーズのいいところ
瞬間英作文用の教材はたくさん発売されておりますが、私は学生時代からずっと森沢洋介さん著の「瞬間英作文シリーズ」を使っています。
「瞬間英作文シリーズ」には次のような使いやすさを感じています。
- 例文が”教科書的”でやさしい
- 例文の数が丁度いい
Amazonのレビューや英語学習ブログの中には、本シリーズに対して「例文が”教科書的”すぎて不自然」、「生活で使わない表現が多い」といった声が一部寄せられているのを見ます。しかし、私はこれこそ瞬間英作文シリーズの「強み」だと思うのです。
私たちは日本の義務教育の中で英語を学習してきているので、急にネイティブが日常会話で使うような表現を教材の中に放り込まれても、瞬間英作文がスムーズにできません。実際に、私はネイティブな表現を盛り込んだ教材を使ったことがありますが、日本語の例文とネイティブの英語表現を瞬時に繋げることができず、非常にストレスを感じていたのを覚えています。
また、文法を網羅しようとしてたくさんの例文が詰め込まれた教材もありますが、それでは学習の途中で挫折してしまいます。瞬間英作文シリーズはその点でもコンパクトにまとまっているので、繰り返し学習するにはちょうどいいサイズと感じています。
正直言って、ビジネス英語のために瞬間英作文の教材を探している人にとっては「森沢洋介の話せる瞬間英作文 ビジネス:文法」一択ではないか、とすら感じる仕上がりでした。
気になる方はぜひ手にとってみて下さい。
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