≫ サイトマップ

私が新NISAの「つみたて投資枠」銘柄に『新興国株式』を選んだ理由

2024年1月より、新しくリニューアルされた「NISA」がスタートしました。

NISAとは、「株式投資で得た利益を非課税で受け取れる国の制度」です。

つみたて
投資枠
成長
投資枠
投資対象投資信託投資信託、ETF、
個別株など
投資方法積立のみ積立、一括
年間
投資枠
120万円/年240万円/年
投資
上限額
1800万円
(うち、成長投資枠は1200万円まで)
新NISAの概要

「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2種類があり、「つみたて投資枠」では毎月10万円を上限として、投資信託に積立投資することができます。

私は「つみたて投資枠」の投資銘柄として『eMAXIS Slim 新興国株式インデックス』を選びました。本記事では選定理由などについてご紹介していきます。

目次

そもそも、『新興国』とは?

まずは、代表的な新興国株式インデックスの構成国について見ていきましょう。

新興国株式インデックスの構成国比率:eMAXIS Slim 新興国株式インデックス(2024年1月月報)を参照(ケイマン諸島分は中国として換算)

新興国株式インデックス=『アジア主要国+α(南米、中東、アフリカ、ヨーロッパ中堅国)』とイメージできます。

最も代表的な新興国株式指数の一つである「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」は全24ヶ国から構成されています。

  • アジア
    • 中国
    • インド
    • 台湾
    • 韓国
    • インドネシア
    • タイ
    • マレーシア
    • フィリピン
  • 南米
    • ブラジル
    • メキシコ
    • チリ
    • ペルー
    • コロンビア
  • 中東、アフリカ
    • サウジアラビア
    • 南アフリカ
    • UAE
    • カタール
    • クウェート
    • エジプト
  • ヨーロッパ
    • ポーランド
    • トルコ
    • ギリシャ
    • ハンガリー
    • チェコ

主要国の代表的な企業と言えば、

代表的な企業
中国テンセント(IT)
アリババ(IT)
インドリライアンス・インダストリーズ(石油化学)
インフォシス(IT)
台湾TSMC(半導体)
韓国サムスン電子(電子部品)
SKハイニクス(半導体)
ブラジルヴァーレ(資源開発)
新興国株式インデックスの中で構成比率が大きい企業例

中国の巨大IT企業を中心に、台湾・韓国の半導体製造企業、インド・ブラジルの資源開発企業などで構成されているイメージです(企業の顔ぶれで、各国の特色が分かるのが面白いですね)。

新NISAの「つみたて投資枠」銘柄に『新興国株式』を選んだ理由

新NISAの「つみたて投資枠」銘柄に『新興国株式』を選んだ理由は、大きく3つあります。

  1. 人口増加率が大きい国を多数含んでいる
  2. 最も構成比率の大きい「中国」が割安と判断
  3. 「米国株式」や「全世界株式」はバブル真っただ中で手が出せない

1. 人口増加率が大きい国を多数含んでいる

人口増加が見込める国々は今後の経済成長も著しいと期待され、投資先として魅力を感じます。

例えば、インドは現在の12億人(2023年)→17億人(2050年)まで人口が増加すると試算されています(国連推計)。

その他にも、新興国株式インデックスは、人口増加が見込まれるアジア・アフリカ諸国を広くカバーしています。

人口増加に合わせて国内総生産(GDP)も増加すると想定され、経済成長を期待しています。

2. 最も構成比率の大きい「中国」が割安と判断

近年、中国の代表的な株式指標である「上海総合」や「香港ハンセン」は、直近の高値圏から約50%程度下落しています。

主な下落理由は、中国GDPの約20~30%を占めている不動産セクターにおいてバブルが崩壊し、信用不安により投資資金が引き上げられているためです。

株価は大きく下落しているものの、

  • 中国はアメリカに次ぐ経済大国(長期的に見ると今後も経済成長が期待される)
  • 人口14億人で内需が底堅い
  • 資源を豊富に有している
  • アメリカに代わる次期覇権国候補と見込まれている

など好材料が多く、暴落している今は割安で買い時と判断しました(上海総合指数、および、香港ハンセン指数のPERは11~12倍[2024年1月時点])。

中国国内の不動産セクターの債務処理には痛みが伴い、しばらくは不況が続くと思います。しかし、膿を出し切れば財務は健全化して株価も回復していくと想定しているので、辛抱しながら積立投資を続けていきます。

特に、現在は各所で「中国経済に関する懸念」や「ネガティブキャンペーン」のような報道・動画コンテンツで溢れています。

こんな時は安く買えるタイミングでもあるので、果敢に積立していきます。

「米国株式」や「全世界株式」はバブル真っただ中で手が出せない

現在、つみたて投資枠で人気の銘柄上位は「米国株式」や「全世界株式」のインデックス・ファンドで占められていま。

例えば、SBI証券における現在(2024年1月)の投資信託の販売金額ランキングを見てみると、

順位銘柄名地域
1eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)全世界
2eMAXIS Slim米国株式(S&P500)米国
3SBI・V・S&P500インデックス・ファンド米国
4SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)日本
5ニッセイNASDAQ100インデックスファンド米国
6SBI 日本株3.8ベアII日本
7iFreeNEXT FANG+インデックス米国
8SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドインド
9SBI 日本株4.3ブル日本
10iFreeNEXT インド株インデックスインド
31eMAXIS Slim新興国株式インデックス新興国
SBI証券:投資信託の週間販売金額ランキング(2024/1/9~2024/1/12)

大変人気の「米国株式」や「全世界株式」ですが、別記事でも分析した通り、米国の株式市場はバブルの様相を呈しており、いつ暴落が起きてもおかしくない状況と考えています。

米国は世界最大の借金(債務)国でもあり、慢性的な経常赤字により、借金は今現在も増え続けています。長期的に見ても、これまでの株高がずっと続くとは思えません。

また、「全世界株式」ですが、構成比率の実に6割が米国株式であり、こちらも米国株式市況の影響を強く受けます。

「米国株式」や「全世界株式」で今から積み立てを始めるのはリスクが大きいと判断し、選択肢から除外しました。

また、最近ではランキング上位に入っている「インド株式」ですが、こちらもPER・PBRが既に高く、過熱感が見られます。一方で、インドは今後、世界トップレベルのGDP成長率を示すことが期待されており、割高とは考えつつもポートフォリオの一部に組み込んでおきたいと思っています。

「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」においてインド株式の構成比率は15%であり、インドの成長も取り込みながら地域分散してリスクも抑えられるため、非常に魅力的な銘柄であると判断しました。

さいごに

本記事では、新NISAの「つみたて投資枠」銘柄に『新興国株式』を選んだ理由について、紹介しました。

日本も膨大な借金を抱えていますから、「円」の通貨価値がいつか暴落し、ハイパーインフレが襲ってきてもおかしくはありません。

そこで、外貨に連動する海外株式はポートフォリオに組み込んでおきたい…。しかし、米国株の割合が多い商品は既に割高で、リスクも高い…。そんな中、『新興国株式』に魅力を感じ、つみたてNISA枠の銘柄に選定しました。

実は、つい最近まで新興国株式への投資は全く考えていませんでした。

しかし、Youtubeでたまたま世界三大投資家のジム・ロジャーズが「中国株は売らない!」と発言していた箇所が引っ掛かり、そこから色々調べを進めた結果、新興国株式に投資妙味を感じました。

また、米国の著名投資家である例・ダリオ著の『The Changing World Order』においても、米国に代わって中国が台頭してくるシナリオが解説されています。

「新興国株式インデックス」へのつみたて投資がどのような結果になるか、今後も当ブログで情報共有していきたいと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次