「積立投資の投資先で悩み中」
「全世界株と米国株の違いは?」
「おすすめ投資信託はどれ?」
このような疑問に答えます。
- 全世界株と米国株の比較
- 全世界株と米国株どっちを選ぶべき?
- おすすめ投資信託
積立投資を始める人の頭を悩ませるのが、「全世界株と米国株どっちがいいのか問題」ですよね。
私も投資を始める際、「結局どっちがいいの?」と悩んでいた思い出があります。
今回は、私が当時悩んでいた点を重点的に解説していきたいと思います。
全世界株と米国株の比較
まずは全世界株と米国株の違いについて、次の2点に注目して比較します。
- 構成銘柄
- 株価成績
構成銘柄
全世界株と米国株の最も大きな違いは、「全世界の企業に投資するか」もしくは「米国の企業のみに投資するか」という、構成銘柄の違いです。
まずは米国株の中で最も有名な指標(インデックス)である「S&P500」について見てみましょう。
巨大IT企業のアップル、マイクロソフト、Amazon、Google、半導体のエヌビディア、電気自動車のテスラ、金融系のVISAなど、超有名企業が揃っていますね。
米国株インデックスに投資するだけで、これら全ての企業の株主となることができます。
続いて、全世界株の典型的な構成について見てみましょう。
全世界株といっても、約6割は米国の企業で占められている点がポイントです。
各国の代表的な銘柄をまとめました。
【米国】アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、テスラ…
【日本】トヨタ、ソニー、キーエンス、ソフトバンク…
【イギリス】ユニリーバ、アストラゼネカ…
【中国】テンセント、アリババ…
【フランス】LVMH(ルイ・ヴィトン)…
【スイス】ネスレ…
【ドイツ】SAP、シーメンス…
【台湾】TSMC…
【韓国】サムスン電子…
アメリカ・中国の巨大IT企業から日本の超有名ものづくりメーカー、ヨーロッパの老舗ファッション企業まで、
全世界の有名企業に広く投資できるのが全世界株の特徴です。
株価成績
全世界株と米国株について、過去5年間の株価を比較してみます。
過去5年間に限ってみれば、米国企業の成長が特に著しかったことが見て取れますね。
では、もっと長期的に見て、過去20年の株価を比較するとどうでしょうか。
20年振り返って見ると、全世界株式の成績が良い期間(2005年~2015年)もありました。
直近の成績だけにとらわれず、”引きの目線”で投資先を選定することも必要になってきます。
全世界株と米国株どっちを選ぶべき?
直近の成績を見て全世界株と米国株の2つを比較した場合、
- 米国株 →ハイリスクハイリターン
- 全世界株→ローリスクローリターン
となります。一般的な傾向では、米国株式インデックスの評価額の値動きは大きく、全世界株式インデックスの値動きはより小幅と言えます。
「何年間積立をする予定なのか」、「どのくらいリスクを取れるのか」などは人それぞれなので、自身の投資目的とリスク許容度によって決めましょう。
どっちか決められない場合、万人向けは「全世界株」と言えます。
「全世界株」の約6割は米国株なので米国企業の成長をしっかり取り込むことができ、ヨーロッパの先進国、中国やインドなどの新興国も含まれているので「分散」が効いてより安心です。
両方積立するのはアリ?
両方買うのも一つの選択肢として アリ だと思います。
「全世界株」の中身の6割は「米国株」なので、両方買ったからといってより分散になる訳ではありません。
しかし、両方買っておけば、5~10年後に「もう片方を買っておけばよかった(泣)」と後悔せずに済むので精神的に優しいと思います。
私も米国株S&P500を毎月3.3万(つみたてNISA枠)、残りを全世界株に投資していますよ。
おすすめ投資信託
「全世界株・米国株のどちらかは決めたけど、具体的にどの投資信託に投資すればいいの?」
投資信託を選ぶ際は、コスト(=信託報酬)を目安に選びましょう。
投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資家が運用会社に支払う費用。
信託報酬が年0.5%以下であれば優良な投資信託と言えます。
信託報酬が低く人気も高い投資信託をまとめました。
- SBI証券の方
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
- 楽天証券の方
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 証券口座問わずおすすめ
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
始める際はまず「つみたてNISA枠」から
投資をこれからスタートする方は、できれば「つみたてNISA枠」からスタートするようにしましょう。
少額から積立投資する際に使える国の非課税制度。
非課税の範囲は毎年最大40万円(毎月33,333円)、最長20年間。
本来は株式投資で得た利益に対して約20%の税金がかかりますが、「つみたてNISA」枠内であれば利益に対して税金がかかりません。
「つみたてNISA」の設定は証券口座のページで簡単に設定できますので、ぜひ活用しましょう。
私も社会人2年目からつみたてNISAを始めています。「つみたてNISAは実際どんなものなのか」を知ってもらうために実際の運用成績を公開していますので、参考にしてみて下さい。
最後に
全世界株と米国株について比較してきました。
正直なところ、「どっちかより優れているか」というのはそこまで大きな違いではなく、
「株式投資を始めたかどうか」がより大きな差だと思います。
株式投資はスタートが若ければ若いほど、「複利」の力で資産を大きく増やせる可能性が広がります。
皆さんもぜひ株式投資にチャレンジしてみて下さい。
コメント