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【個別株は難しい】投資初心者に個別株をおすすめしない3つの理由【経験談あり】

個別株は難しい?
個別株とインデックス・ファンドどっちに投資すべき?

このような疑問をお持ちの方におすすめの記事です。

本記事の内容
  • 投資初心者に個別株をおすすめしない3つの理由
  • インデックス投資のすすめ
  • 個別株にもいいところはある

私は日本のメーカーに勤めるサラリーマンです。給与の一部をインデックス・ファンドに毎月積立ながら、個別株投資も同時に行っています。

これまでの経験から、「投資初心者はあまり個別株に手を出すべきではない」というのが私の持論となりました。

本記事では、私がなぜ投資初心者に個別株投資をおすすめしないのか、解説していきたいと思います。

目次

投資初心者に個別株をおすすめしない3つの理由

投資初心者に対して、私が個別株投資をおすすめしない理由は大きく次の3つです。

  • 個別株投資は難しい
  • 個別株投資は時間を消費する
  • 個別株投資は資金が必要

個別株投資は難しい

個々の会社の業績を予想し、将来の株価を予測するのは大変難しいことです。

私は日本のメーカーに勤務しており、従業員持株制度を利用して自社株を保有しています。もちろん、自社の株価が安い時に積立して高い時に売りたいのですが、企業の内部にいて業績推移や開発動向を一番知っているにもかかわらず、株価は時として、私の予想と全く異なる動きをします。株価は企業の事情だけでなく、社会情勢や大型投資家の”都合”にも大きく左右されているのです。

内部の人間すら株価動向を予想するのが難しいのですから、「投資初心者が個別株投資ですぐに利益を得るのはとても難しい」と容易に察することができます。

個別株投資は時間を消費する

仮にこんな方がいるとしましょう。

いいや、私は個々の会社の業績を予想することができるし、その才能にも恵まれている…!

このような方が実際に個別株投資していく際、最低限必要になる作業が「決算書の分析」や「ニュースチェック」などです。

決算書とは、企業HPの「投資家の皆様向け」欄から見ることができる、BS(貸借対照表)やPL(損益計算書)が掲載された資料です。個別銘柄を本気で選定するには専門用語まみれの決算書を読みこむ必要がありますが、普段会社で働くサラリーマンが決算書分析を始めると、プライベートの時間は大きく削られてしまいます。

また、企業の株価はニュースリリース(新製品発表など)や決算発表によって、一瞬のうちに暴騰したり暴落することがあります。そのため、個別株に投資を始めると、中には数分おきにニュースをチェックしてしまったり、業務中にトイレに駆け込んで売買するような生活になる人も多いそうです。

そもそも一般の方が投資をする目的は、「お金を増やして自由な生活を送るため」ではないでしょうか。お金を増やそうとしてお金に振り回されるのでは本末転倒な気がします。

個別株投資には資金が必要

個別株の売買は基本的に100株単位で行われます。そのため、株価の最低売買価格は、

  • 株価500円の企業→5万円から
  • 株価5,000円の企業→50万円から

つまり、個別株に投資するとは、「数万円~数十万円単位のお金をたった1つの企業に一度に託す」という意味です。

普段の生活で千円、一万円単位の節約をしているような人が、急に数万円~数十万円ものお金を一企業に投資して、命運を共にするのはリスクが大きいと思うのが私の感覚です。

「ライブドア・ショック」と呼ばれる株式市場の暴落が起きたのは2006年、私が小学生の時でした。当時はホリエモン率いるライブドアが一世風靡しており、「ITで日本の未来が変わる!」とよくニュースで言われていたものです。そんなライブドアは2006年に粉飾決算の容疑で捜査が入り。株価は大暴落。投資家が持つ株券は”紙くず”となりました。

私はこの時、小さいながらに「どんなに世間で熱狂的に支持されている会社でも”一瞬”で滅びることがある」ことを身に沁みて学びました。個別株においては、このようなリスクを承知の上で投資する必要があります。

インデックス投資のすすめ

投資初心者の方は、「個別株投資」ではなく「インデックス投資」が合っているように感じます。

インデックス投資とは

株式市場の動きを表す指数(株式指数:インデックス)に連動した値動きをする投資商品に投資する手法。株式指数の代表例としては、日本のTOPIXや米国のS&P500、全世界のACWIなどがある。インデックス投資ができる投資商品は、投資信託や上場投資信託(ETF)の中に多い。

例えば、米国の時価総額上位500社で構成される株式指数「S&P500」に連動した商品に投資すると、下記のような複数の企業すべてに「分散して」投資することになります。

米国株(S&P500)構成銘柄と時価総額比率:「iシェアーズ・コア S&P 500 ETF」より(2023年4月時点)

インデックス投資は個々の企業の業績や将来の株価を予想する必要がありません。インデックス投資は資本主義がこれからも継続し、各企業がそれぞれ成長と衰退を繰り返しながら、市場全体としては右肩上がりに成長していくことを前提としています。

例えば、米国の株価指数S&P500は、定期的に暴落を挟みつつも、長期でみると下図のように右肩上がりを続けてきました。

S&P500:1930年~2022年の長期チャート(yahoo! Financeより抜粋)

インデックス投資は個別株投資と違って、大抵は1,000円/月~の少額から積立投資することが可能です。また、一度設定してしまえば後は自動的に積立されていくので、手間がかからず簡単でもあります。

インデックス投資について詳しく知りたい方は、私が実際に読んだ中で最も簡潔にまとまっていると感じた、下記の入門書がおすすめです。

インデックス投資の注意点

インデックス投資は初心者向けの投資法ですが、知っておくべき注意点も存在します。

インデックス投資の注意点
  1. お金を増やすのに時間がかかる
  2. 地味で退屈

一つ目は、「お金を増やすのに時間がかかる」ことです。インデックス投資の利回りは数%程度と言われており、1年ごとに資産が倍、倍になる可能性のあるような投資法ではありません。生活に余裕を与えるぐらいの資産を築く、10年、20年といった期間で投資を続ける必要があります。

二つ目は、「地味で退屈」なことです。インデックス投資は個々の会社の業績を調べる必要がありませんし、頻繁に売買を繰り返す必要もありません。そして、短期的な株価の変動に一喜一憂する必要もないので、スリルを味わうことはできません。もし、株式投資をギャンブルと同列に考えている方は、インデックス投資法は退屈に感じるかもしれません。

これら2つの注意点を加味しても、インデックス投資は個別株投資と比べて初心者にもおすすめできる手法であり、リスクを抑えて資産形成できる投資法と言えます。

個別株にもいいところはある

「個別株は投資初心者向きではない」と散々行ってきましたが、一方で、個別株にもいいところはあります。

企業の株価は時として、1年で2倍、3倍に急上昇することもあり、個別株は読みが当たれば一気に資産を増やせる可能性があるのも事実です。また、収集した情報を基に独自の分析をしたりすること自体が楽しいと感じる人もいると思います。

  • 情報収集や企業分析が苦にならない人(投資が趣味化している人)
  • 既にある程度の資産がある人(大きなリスクを許容できる人)

これらを満たす人は、個別株投資にチャレンジするのもアリかと思います。

さいごに

私はインデックス投資と個別株投資をどちらも実践していますが、

  • インデックス投資→万人向け
  • 個別株投資→玄人向け

であると、肌で感じています。

インデックス投資でも長期で大きな財産を築いた人がいる事実を考えると、資産形成するには「急がば回れ」の考え方が大事なように思います。

私が個別株投資を始めたのは、総資産が1000万円を超えて余裕資金ができた頃から。投資初心者の方は、まずはインデックス投資をしながら資産形成と投資の勉強を行うのがオススメです。

投資について興味ある方は、当ブログの株式投資記事や、私の実際の運用実績なども参考にしてみて下さい。

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