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株式投資とFXの違いを解説

株とFXはなにが違うの?

正月実家に帰った時、弟から不意にこんな質問を受けました。

株式投資とFXはどちらもお金に関係する取引で、漠然と「なんだか怪しそう…。」と感じている方も多いと思います。

本記事では、そんな皆様の疑問を解決すべく、株式投資とFXの違いについて解説していきたいと思います。

目次

株式投資とFXの違い

株式投資とFXは、投資する対象が全く異なります。

投資対象
  • 株式投資 → 株式会社
  • FX → 各国の通貨の交換レート

株式投資

株式投資のイメージ図

株式投資では、まず、証券口座を通して株式会社(例えば、AppleやAmazonやトヨタなど)にあなたのお金を投資します。

すると、株式会社は受け取った資金を元手にビジネスを行い、お金儲けを試みます。

もしたくさんお金儲けできれば、株式会社は利益の一部を「配当金」という名で、あなたに還元します。

仮にビジネスに失敗して会社が倒産するようなことがあれば、あなたのお金が返ってくることはありません。

したがって、株式投資をする上で重要なのは、「株式会社の将来性(ビジネスがうまくいくかどうか)を見極めること」と言えるでしょう。

FX

fxのイメージ図

FX(Foreign Exchange)とは、各国の通貨(例えば、ドルやユーロや円など)の間で両替を繰り返す取引のことです。

例えば、ドルと円の交換レートが1ドル=100円の時に、あなたは手元の10万円をドルに交換したとします。すると、あなたの10万円が1,000ドルに変わります。

数日後に、ドルと円の交換レートが変動して1ドル=110円になりました。あなたは、手元の1,000ドルを全て円に交換します。すると、11万円を受け取ることができます(※実際には、取引ごとに手数料が引かれます)。

トータルでみると、10万円→11万円で1万円のプラスです。

このように、FXは各国の通貨の交換レートが刻一刻と変動することを利用して儲けようとする取引手法なのです。

FXはやめたほうがいいと言われる理由

FXは各国の通貨の交換レートの差で儲けようとする取引手法でした。

ここで、ドル/円交換レートの20年推移を見てみましょう。

ドル/円交換レートの20年推移:Yahoo Financeより

ご覧の通り、ドル/円通貨の交換レートは短期的に上下を繰り返しながら、長期で見ると平均値に落ち着いています。

この図から想像できるように、FXで儲けるためには、交換レートの上下を読み当て、売買を何回も繰り返していく必要があるのです。

FXは取引相手が居て初めて通貨の交換が成立する訳ですから、儲けた人がいれば、その分だけ損した人が世界のどこかに必ず存在します。

これが、「FXはゼロサム・ゲーム」(=FXに参加する全員の収支合計は”0”)と言われる所以です。

基本的には、FXを本職とする一部のプロが利益を総取りし、多くの新規参入者は痛い目を見ているのが現状です。

「勝つ確率が最初から低いと分かっているものに、わざわざお金を投資する必要は無い」という意味で、「FXはやめたほうがいい」とよく言われています。

株式投資の場合

一般的に、「株式投資はプラスサム・ゲーム」(=株式投資に参加する全員の収支合計は”プラス”)と言われています。

参考として、全世界の株式を対象とした株式指数MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの20年推移を見てみましょう。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの20年推移

短期的な指数の上下を繰り返しながら、長期的にみれば、じわじわと右肩上がりを続けています。

これは、なにもここ20年に限った話ではありません。50年、100年スパンで見ても、やはり株式指数は右肩上がりを続けています。

資本主義社会が続く限り、株価指数は今後も右肩上がりを続けていくことでしょう。

株式投資は儲かるのか?

株式投資は「プラスサム・ゲーム」であり、株価指数は今後も「右肩上がり」を続けるならば、株式投資に参加するほぼ全ての人が儲かるように聞こえてきますよね。

しかし、株式投資で着実に資産を増やす人がいる一方で、資産の多くを失ってしまう人がいるのも現状です。

この差は一体なんなのでしょうか?

これまで「プラスサム・ゲーム」や「右肩上がり」と言っていたのは、あくまで株式市場の”平均”の話です。個別の会社の株価を見てみれば、数年で何倍にも上昇する株が存在する一方、瞬く間に業績不振で急降下する株も多数存在しています。

「個別株」は「株価指数(=市場の平均)」よりも値動きが激しく、ギャンブル性がより高いため、中にはリスクを取りすぎて大損する人々がいるのです。

この辺りは、下記記事で私の実体験も踏まえて解説しています。

投資銘柄の中には、株価指数に連動するよう、何千社もの株を一つにした”詰め合わせパック”的な商品があり、インデックス・ファンドと呼ばれています。

もし、株式市場の右肩上がりの成長に期待したいのであれば、株価指数に連動するインデックス・ファンドへの投資が一案でしょう。

さいごに

本記事では、株式投資とFXの違いについて解説しました。

株式投資とFXは、投資する対象が全く異なっており、次のような投資対象の違いがありました。

  • 株式投資 → 株式会社
  • FX → 各国の通貨の交換レート

投資対象の違いに応じたそれぞれの特性をよく理解し、ご自身で納得した上で、投資と付き合うことをおすすめします。

本記事が少しでも皆さんの資産形成の参考になれば幸いです。

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