「株式ってなに?」
「株式の仕組みを知りたい!」
このような方におすすめの記事です。
- 株式の起源と仕組み
- 資本主義社会の構造
「株式投資に興味あるけどなんか怖い」という方は多いのではないでしょうか。
私も株式投資を真剣に考える前までは、「株=ギャンブル」みたいなものだと勝手に考えていました。
株の仕組みを一度理解すれば、株式投資に対する間違った思い込みが無くなり、社会の仕組みもだんだんとイメージできるようになります。
今回は、株式の仕組みについて初心者にも分かりやすく解説していきます。
株式の起源と仕組み
株式会社の始まりは1600年代にイギリスで生まれた「東インド会社」と言われています。
当時は、アジア諸国で採れる香辛料をヨーロッパまで船で運んでくる「香辛料貿易」が盛んに行われていました。
非常に貴重で高く取引される香辛料をヨーロッパに輸入できれば、商人たちは大きな利益を得られます。
しかし、当時は船が難破したり船員が疫病にかかって航海を断念することが多かったため、無事に物資を輸入できる確率は非常に低い状態でした。
航海をするためには船の建設費や船員の人件費で多額の初期投資が必要なので、当時の香辛料貿易は「一か八かの賭け状態」だったのです。
そんな社会状況の中で生まれたのが、「株式会社」です。
株式会社では、大勢の人(株主)が少しずつ初期費用を出し合ってビジネスを始めます。そのため、無事に航海が終われば利益を分け合い、仮に航海が失敗したとしても、損失を分散することで個々人が破産してしまうリスクを抑えることができるようになりました。
- 難破のリスク:株主全員で分散
- 貿易での利益:株主全員で分ける
出資者(株主)はお金を出資する代わりに、「出資証明書」として一時切手みたいなものを貰います。これがいわゆる「株式」です。
株式とは、「ビジネスで生まれた利益を分配してもらえる券」と言い代えることもできますね。
現代ではビジネスの対象が香辛料から車、スマホ、インターネットサービスなどに変化していますが、1600年代に始まった株式会社の仕組み自体は、今も昔もほとんど変わりません。
アメリカのGoogle・Apple・Microsoft…、日本のトヨタ・ソフトバンク…。これらはすべて「株式会社」です。
資本主義社会の主役である「株式会社」の原動力が投資家からの出資(=株式投資)であることからも、株式投資がどれだけ社会に大きな影響力を及ぼしているか、簡単に想像できると思います。
資本主義社会の構造
「株式」の仕組みを理解すると、社会の重要な法則が浮かび上がってきます。
それは、会社が生んだ利益を分け与えられるのは「株主」であり、「会社の従業員」ではないということです。
例として、日本における「企業の株主に対する配当金」と「労働者の給与」の10年推移を示します。
株主への配当金は年々上昇していますが、労働者の賃金はほとんど変わっていないことがお分かりですよね。
これこそまさに、「資本主義の構造」そのものを表していると思います。
現代において、経済成長の恩恵を直接受けるためには株式投資が必要であることをなんとなく理解していただければ幸いです。
以上、株式の起源・仕組みと資本主義社会の構造について解説しました。
株式についてしっかり理解し、資本主義の社会でどう立ち振る舞えばいいのか考えていくのが大事かと思います。
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