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【株式投資】住宅建築・不動産大手『住友林業』の将来性と投資判断

住宅建築・不動産大手『住友林業』の株式を取得しました。

目次

『住友林業』について

住友林業は世界各地で住宅建築・不動産業を営む、日本の大手企業です。

  • 創業1691年の老舗企業
  • 2022年期の売上高1.7兆円、純利益1080億円
  • 純利益の約8割は海外住宅・不動産事業で稼ぐ

稼ぎ頭は米国の住宅・不動産事業です。米国ではリーマンショック後に住宅着工件数が低迷していた背景から、近年は需要に対して物件数が足りず、旺盛な新築物件需要が住友林業の売上・利益を底上げしています。

住友林業は世界各地に総計28.8万ヘクタール(東京ドーム約6万個相当)の森林を保有・管理しており、品質の良い木材を自前で安定供給できるのが強みの一つです。

近年では広大な森林資産を活用して、カーボンクレジット事業にも参入しています。

また、住友林業は建材製造から骨組み工事までを一貫で行う『FITP事業(Fully Integrated Trun-key Provider)』を推進しています。川下から川上までを網羅することで、「建材の安定供給」や「工期短縮」、「合理化によるコスト削減」に繋がるとのこと。

『住友林業』の将来性と投資判断

住友林業の株価推移(Google Financeより抜粋)

株式投資を決めた理由について、記録を残しておきたいと思います。(あくまでも私個人のものさしに基づく評価ですので、投資判断はご自身の責任でお願いします)。

投資判断する上では、バリュー投資家の元祖として知られるベンジャミン・グレアムの著書『賢明なる投資家』などを参考にしています。特に、以下の8項目に注目して、将来性・安定性などを検討しています。

項目評価
企業規模
財務状況
収益の安定性
配当歴
収益の伸び
割安度合い(PER)
割安度合い(PBR)
評価項目(2022年12月期までのデータを参考)

企業規模

目安:年間売上高1000億円以上

「企業の体力」という観点から、企業規模はある程度大きい方が好ましいと考えています。住友林業の2022年度売上高は1.7兆円ほどであり、企業規模は「十分に大きい」と判断されます。

財務状況

目安:流動比率200%以上、自己資本比率50%以上

財務の健全性は、「流動比率(=流動資産÷流動負債)」を目安にしています。住友林業の2022年度の流動比率は約220%であり、財務状況は「健全」と判断されます。一方で、自己資本比率は約40%となっており、銀行などからの借り入れ比率は大きい状況です。

収益の安定性

目安:過去10年間、赤字の年が無い

住友林業は過去10年間において赤字の年は無く、収益は安定していると言えます。

配当歴

目安:過去10年間、無配当の年が無い

住友林業は過去10年間において継続的に配当を出しています。また、配当は2020年→2022年にかけて3倍になるなど増配傾向。直近の配当利回りは3%ほどです。

収益の伸び

目安:過去10年間において、最初の3年間と最後の3年間の平均を比べて、一株当たり利益(EPS)が1.3倍以上増加

住友林業はこの10年間で一株当たり利益(EPS)が4倍程度まで増加しています。特に、直近2年間では米国の旺盛な住宅需要に支えられ、EPSは2年で3倍と急成長しています。

割安度合い(PER)

目安:PERが15倍以下(※ 過去3年間の一株当たり利益(EPS)平均値を使って算出した値とする)

住友林業は、過去3年の平均EPSで算出した株価収益率(PER)が10倍程度であり、株価は「割安」と考えられます。

また、今期の決算予想を基に算出した予想PERは9倍程度と、こちらも一般的には「割安」に分類される水準です。

割安度合い(PBR)

目安:PBRが1倍以下(※ PBR1倍以上の場合、PER×PBRが22.5以下)

住友林業の株価純資産倍率(PBR)は1.1倍となっています。PBRについては「普通」な範囲と言えます。

その他、注目した点

同業他社との比較

住宅建築業界における日本大手3社の株式指標を比較してみます。

大和
ハウス工業
積水
ハウス
住友
林業
時価総額2.6兆円1.9兆円0.8兆円
ROE13%11%15%
ROA5%6%6%
ROIC8%8%9%
3年平均
PER※1
11倍13倍10倍
PBR1.1倍1.2倍1.1倍
EV/EBITDA8倍8倍7倍
EPS伸び※22倍2倍4倍
バフェット・コードより数値引用(2023年8月時点、※1『3年平均PER』:過去3年間の一株当たり利益(EPS)平均値を使って算出した値とする、※2『EPS伸び』:過去10年間において、最初の3年間と最後の3年間の平均EPSを比べた値とする)

ROE・ROA・ROICは企業の稼ぐ力を表す指標です。住友林業はROEとROICで、同業他社と比較して高い値を示しており、稼ぐ力は相対的に高いと言えます。

PER・PBR・EV/EBITDAは株価の割高・割安度合いを表す指標です。住友林業はPERとEV/EBITDAで、同業他社よりも低い値を示しており、株価は相対的に割安と言えます。

また、住友林業は過去10年間におけるEPS伸びに関して最も高く、同業他社と比較して近年急速に成長している企業と言えます。

なぜ、住友林業は同業他社よりも「稼ぐ力が強く」、「成長性も高い」のに、「株価はより割安」なのか?

このような疑問に対する私なりの回答として、「『~林業』という社名ゆえに、斜陽産業の会社のようなイメージがあり、投資家にあまり注目されていない」ことが一因と思っています。

実際、私も住友林業について調べるまで住宅建築の会社だと気付きませんでしたし、ましてや利益の8割が海外の住宅・不動産事業で稼いでいるなんて知りませんでした。

一見地味な社名が、住友林業を「隠れ優良銘柄」にしているように思います。

まとめ

住友林業は世界各地で建築・不動産業を営む日本の大手企業です。

  • PBRは1倍程度であるが、直近3年の平均EPSで算出したPERは10倍程度と、総合的に判断して株価は割安な水準である
  • 稼ぎ頭である米国の住宅建築業は活況が続いており、今後も成長が見込まれる
  • 木造建築に強みを持ち、世界各地に森林を保有する住友林業にとって、近年の『環境志向』は追い風

と好材料が多く、株式投資することとしました。

日本の古来から伝わる高度な木造建築技術を生かし、環境対応型の建築物が世界中に広まることを期待しています。

P.S. その後、株式を売却しました(2023/10)

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