こんにちは、当ブログを運営するToshiと申します。
子供の頃から読書が好きで、小説やエッセイ、哲学、ビジネス本など、分野を問わずたくさん読んできました。
本記事では、私が今まで読んだ本の中から、特におすすめしたい本を60冊を選出しましたので、紹介したいと思います。
本探しの参考になれば幸いです。
おすすめ本60選
ビジネス
100万人に1人の存在になる方法
ビジネスマンとしての『希少価値』を高め、社会に大きな価値を生む方法について解説した本。著者はリクルート社員としてキャリアをスタートし、東京都初の民間人校長となった異色の経歴を持つ藤原一博さん。「100人の中で一番と言える能力を3つ掛け合わせて、100万人に1人の人材になる」という概念を提唱しています。
ザ・フォーミュラ
『成功の普遍的法則』を明らかにするため、成功者たちの膨大な経歴情報を解析した本。本書は、いわゆる”意識高い系”の本とは全く異なり、米国の著名な理論物理学者が科学的アプローチに基づき解析している点が興味深いポイントです。
自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと
物質過多・情報過多の現代において、『少ないことの大切さ』教えてくれる本。著者の四隅大輔さんは音楽プロデューサーとして輝かしい業績を残した後、突如としてニュージーランドで自給自足生活を始めるという、変わった経歴の持ち主。『ミニマリスト』という言葉が世に広まる先駆けとなったとも言える一冊。
采配
中日ドラゴンズを4度のリーグ優勝、1度の日本シリーズ優勝に導いた落合博満監督が『組織論』について語った本。”オレ流”の采配で輝かしい業績を残してきた名監督が、「目標設定のやり方」や「仕事のプライベートの考え方」などについて語られています。
現代社会
FACTFULNESS
社会的問題に対する私たちの間違った思い込みを指摘し、事実に基づいた『世界の正しい見方』を与えてくれる一冊。「世界はどんどん良くなっている」にも関わらず、私たちは未だに、世界中で「貧困」や「犯罪」が悪化し続けているとの認識を持ち続けています。統計データに基づいた事実を知っておくと、メディアの情報に流される心配も減るかと思います。
冒険の書-AI時代のアンラーニング
旧来的な詰め込み型の学校教育を考え直し、AI時代における「学び」のあるべき方を説いた本。AIが社会の広い範囲で実装され始め、『知識の豊富さ』や『論理的思考力』が人間にとってあまり重要でないと認識される時代が到来しています。AI時代において生身の人間に求められる力とは何なのか、本気で考えるべき転換点に私たちは居合わせているのかもしれません。
ケーキの切れない非行少年たち
多くの人にとっては関わる機会が少ない、しかし確実に社会に存在している『非行少年』に関するお話。「彼らはなぜ非行に走ってしまうのか」、「社会でどういった生き辛さを抱えているのか」を理解することで、私たちが人と接する際の「態度」や「言動」は少しずつ変わってくるのではないでしょうか。
スマホ脳
現代人が『スマホ中毒』に陥っている現状を明らかにして衝撃を与えた本。SNSの「いいね👍」や「おすすめ機能」は、覚せい剤などの薬物を使用している時と同じ成分である「ドーパミン」を脳内で増加させることが最新研究で明らかにされています。スマホ中毒のメカニズムを知れば、スマホとの適切な距離感を考え直すきっかけになるかもしれません。
池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」
ニュース解説でお馴染みの池上彰さんが、マルクスの『資本論』を高校生にも分かるように平易な言葉で解説してくれます。マルクスは19世紀を生きた哲学者であり、労働者が資本家に“搾取”される現状を目の当たりにして、「資本主義の構造」や「あるべき社会の姿」について考察しました。「『資本論』の雰囲気だけでもまずは知りたい!」という方にオススメの本です。
賃労働と資本
『資本論』の著者として知られる哲学者カール・マルクスが、当時の新聞に連載していたコラム集。一般向けとして新聞に掲載していた内容なので難しい用語が少なく、マルクスの思想に”直接”触れるにはうってつけです。「マルクス本人の文章に触れてみたい!」という方にオススメの一冊。
生き心地の良い町
日本各地でのフィールド調査を通して、『自殺率』と『地理的要素』の関連性を明らかにした本。どのような地理的要素が「生き心地の良さ」に影響しているか分かれば、例えばビジネスの場面においても、「居室の机配置」や「共有スペースの充実」といった『ハード面の整備』に応用できることが多々あるように感じます。
社会的共通資本
『ゆたかな社会』を実現させるにあたって、社会のあるべき姿を論じた本。著者の宇沢弘文は20世紀を代表する日本の経済学者。「人間が生活していく上で必要不可欠な共通資本(=インフラ、教育、医療、自然…)は、国や民間企業ではなく独立した組織により運営されるべき」と主張し、社会のあるべき姿が本書で模索されています。
素朴で平等な社会のために
画一的な大量生産・大量消費社会を鋭く批判し、『生産活動における芸術の重要性』を説いた本。著者のウィリアム・モリスは、19世紀を代表するイギリスの芸術家。芸術的な視点から理想の社会を語った本書は、経済学者や哲学者の主張とはまた違った視点を垣間見ることができます。
大学教育について
『一般教養』の重要性について考え、大学教育のあるべき姿が語られた本。著者のJ・S・ミルは19世紀を代表するイギリスの哲学者。民間企業での勤務経験や議員として政治経験を有しており、社会を「ビジネス」や「政治」など多方面から眺めたからこそ語れる『教育論』が本書には詰まっています。
日本集合論
「相容れないもの」と対峙した時、それを突っぱねるのではなく、とりあえずそのまま同居させておく…。そんな日本人の特性を『習合』と呼び、日本の国民性について分析した本。例えば、今の日本語はひらがな[在来語]・カタカナ[外来語]・漢字[中国語]を組み合わせた”習合の賜物”です。日本語に限らず、社会制度や文化の中にも『日本の国民性』が垣間見えてきます。
日本辺境論
私たちが普段何気なく感じる「同調圧力」や「周りキョロキョロ」などの日本人的性格を、日本の地理的な『辺境性』という概念で説明した本。歴史を振り返ってみると、日本は長らく遣隋使や遣唐使を送って中国に仕えていました。中華王朝を中心として回るこの世界で、遠く離れた位置に存在する脇役「日本」…。このような世界観が、未だに私たち日本人の根底に潜んでいるのが伺えます。
歴史
サピエンス全史
人類誕生~現在までの壮大な歴史を時系列で網羅した大ベストセラー本。中世までは「キリスト教」という宗教が世界を支配していましたが、現代では「資本主義」という宗教が私たちを支配しています。”ビジョン”と呼ばれる聖典に共鳴した人が”オフィス”という聖堂に集い”CEO”と呼ばれる教組の下で働く姿は、さながら宗教団体のよう…。歴史を振り返ってみれば、私たちは同じ過去を繰り返しているだけに過ぎないのかもしれません。
Humankind 希望の歴史
歴史上の出来事に対する解釈を捉え直し、『人間の本質』を明らかにしていく本。例えば、第二次世界大戦中のドイツ軍は「非常に残虐な集団だった」として今でもメディアに取り上げられます。確かに彼らの行為自体は残忍なものでしたが、それは彼らの人間性が本当に邪悪だったからなのでしょうか…。インタビューを進めると、彼らを駆り立てていたのは「仲間を絶対に見捨てないという友情」であったことが分かり始めます。
世界をつくった6つの革命の物語
社会を変える革新的発明がどのようにして生まれ、どのように普及していったのかを綴った本。エジソンは「電球の発明者」として知られていますが、実はエジソンが電球の開発を始める数十年も前に、別の研究者が初期の電球を発明していました。それにも関わらずエジソンが「電球の発明者」として知られているのは一体なぜなのか…。本書を読み進めると、”発明”の本質が浮かび上がっていきます。
「働き方改革」の人類史
人類の『働き方の歴史』を振り返り、「一日8時間労働、週休2日制」という現代の労働体系が定着するまでの紆余曲折をまとめた本。人類の働き方はこれまで大きく変化し、そしてこれからも変化していきます。今の労働基準が”当たり前”ではなく「産業革命以降続いている『働き方改革』の途中にある」と捉えると、また違った社会の見方ができるのではないでしょうか。
経済
The Changing World Order
過去500年における覇権国家の勃興と衰退の歴史を分析しつつ、今起きている世界秩序の変化を明らかにした本。現在、覇権国家として君臨するアメリカの地位は衰退し続けている一方で、次の時代の覇権国家として中国が勃興しつつあることが様々なデータで示されています。ここ数十年だけを切り取って見れば「あのアメリカが衰退するなんて考えられない!」と思いがちですが、私たちが想像する以上に歴史はダイナミックに変化することが学べる一冊です。
予想通りに不合理
「人間がいかに非合理的な生き物なのか」を様々な心理実験から明らかにしていく本。「人に何かを欲しがらせるには、それが簡単には手に入らないようにすればいい」。一見矛盾しているように見えますが、これはマーケティングにおける鉄板の手法だそうです。物質的な価値が一緒でも、より高値で販売すると、あたかもそれが「より価値ある商品」であると錯覚する…。私たちの「操られた感情」が資本主義の原動力であると認識させられる一冊。
現代経済学の直観的方法
経済の仕組みをイチから学びたい人向けに、経済の本質を解説してくれる本。「資本主義社会においては『レア度を下げる』ことで富が生まれる」と経済の姿が描かれています。数百万円もしていたパソコンが各家庭に普及し、それが今では手のひらサイズのスマホとなり…。便利なモノ・サービスに溢れ、なに不自由なく生きていけるようになった資本主義の末期に、一体私たちはどんな生活をしているのでしょうか…。
ケインズ説得論集
『一日3時間勤務、週15時間労働』を提唱したことで有名な、経済学者ケインズの論文集。本書の中でケインズは、「生産性の向上によって人間が長時間働く必要が無くなるため、一日3時間労働にして、限られた仕事をみんなで分かち合う未来がくる」と主張しました。さて、現代では確かに生産性が著しく向上しましたが、未だに「過労死」などが社会問題となっています。未来を想像する上で必読の参考図書です。
マネーの進化史
貨幣の誕生から現代の金融システムに至るまで、お金の壮大な歴史を辿った本。今では当たり前の「銀行」や「保険」、「株式会社」が社会に普及したのは、実はここ数百年以内のことであることを聞くと驚くかもしれません。本書を読んでマネーの進化を知ると、今の社会システムが「当たり前だったわけではない」し、「今後も形を変えていく」ことが想像できるようになります。
石器時代の経済学
『石器時代のゆたかな暮らし』に焦点を当てた本。「狩猟採取民=貧しい」というイメージがありますが、実は彼らの一日の労働時間は、現代のサラリーマンよりも短かったことが明らかにされています。文明が発達したにも関わらず、なぜ現代人は未だにストレスを抱えながら一日8時間以上も働いているのでしょうか。私たちが石器時代から学ぶべきことは多そうです。
「その日暮らし」の人類学
国民の多くが定職を持たずに『その日暮らし』の生活を送っている、タンザニアの経済に焦点を当てた本。日本のように「義務教育を経て就職活動をし、入社した会社で定年まで暮らす」みたいな安定した生活を送っている国それほど多くなく、実は奇跡的なことであると感じられます。恵まれた国・日本に生まれた私たちはどう生きていくべきか、考えさせられる一冊です。
お金・株式投資
お金2.0
『未来のお金の形』について解説されている本。これまでお金と言えば「貨幣」であり、手に取って感じられる物質的なものでした。しかし、現代では「電子マネー」が普及して決済の情報だけが飛び交うようになり、「仮想通貨」なども登場してお金の概念が曖昧になってきています。テクノロジーの発展によってお金の形は今後どのように変化していくのでしょうか。「ITの世界でビジネスをしている方」、「クリエイターの方」は特に読んでほしい一冊。
これからのお金の教科書
『サラリーマン目線』でお金の稼ぎ方が語られた本。会社員としてキャリアを歩んだ筆者ならではのエピソードが多く盛り込まれています。働き方・資産形成・転職・保険など、実用的で納得感のあるお金の話も満載です。企業家や投資家の成功話ではなく、「サラリーマン目線の”等身大”のお金の話が知りたい」という方におすすめの本です。
金持ち父さん貧乏父さん
『お金持ちになるためのマインド』について語られた大ベストセラー本。「社会には4種類の人間(従業員・自営業者・起業家・投資家)がいる」と説き、「真のお金持ちになるには起業家か投資家にならなくてはいけない」と主張しています。資本主義社会の構造を知ることができるという点でも、読んで損はない一冊です。
「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由
保険の元営業マンが『保険の現実』について赤裸々に語る本。タイトルには「生命保険」とありますが、「医療保険」や「がん保険」、「個人年金」などほぼ全ての保険商品についても解説がなされています。客観的な視点で保険の必要性を判断するためにも、読んでほしい一冊です。
私の財産告白
『四分の一天引き貯金法』を実践して財を成した大学教授・本多静六さんが、自身の資産形成について語った本。著者は平均的な年収でありながら、給与の四分の一を貯蓄・投資し、四十歳で配当・利子が年収を上回る「経済的自立」を達成したと言います。「ビジネスや投資で一発当てる!」のような話は一切なく、現代の公務員やサラリーマンこそ実践すべき資産形成の定石が記されています。
ほったらかし投資術 第3版
『インデックス投資』の有用性とそのやり方について、初心者向けに分かりやすく解説した本。本書は投資ブロガー・水瀬ケンイチさんと証券マン・山崎元さんの共著であり、「投資家」と「専門家」の2つの視点で語られているのが特徴です。なんだか小難しそうな株式投資を「ほったらかしでOK」と言い切ってくれる点は非常に爽快であり、インデックス投資の入門書としてまずおすすめしたい一冊。
ウォール街のランダム・ウォーカー
1973年の初版から現在まで約50年読み継がれている、株式投資の名著。「専門的な経済理論」から「個人投資家におすすめの投資手法」に至るまで、非常に幅広いトピックが一冊に凝縮されています。初心者向けの投資本を読み終えて、もう少し専門的な知識を学びたい方におすすめの一冊。
賢明なる投資家
1949年に発売されてから多くの投資家に読み継がれ、世界的に有名な投資家ウォーレン・バフェットも影響を受けたという『バリュー投資』のバイブル本。「実際の価値よりも株価が一時的に過小評価されている銘柄を見つけて投資する」という投資の基本が解説されています。個別株投資を志す人は、必ず読んでおきたい一冊です。
オニールの成長株発掘法
『成長株投資』のバイブル本とも言える、株式投資の名著。「急激な成長を遂げている成長銘柄に投資し、現在価値と将来価値の差分で利益を得る方法」について解説されています。『バリュー投資法』と『成長株投資法』は株式投資において双璧を成す手法なので、個別株投資を実践している人は読んで損のない一冊です。
バブルの物語
歴史を振り返りながら『バブル形成の過程』と『群衆心理』について分析した本。後から振り返ると明らかにバブルであったことが一目瞭然にも関わらず、それでもバブルが形成されるのは一体なぜなのか。歴史を紐解くと、バブル時には共通して「社会構造が一変する!」という期待感と焦りが社会を満たしていたことが判明します。
哲学
暇と退屈の倫理学
『暇』のなかでいかに生きるべきか、『退屈』とどう向き合うべきかを論じた本。人間が退屈を強く感じるようになったのは、農耕社会が始まり、定住するようになった頃(約1万年前)であるそう。退屈の起源とそれを生み出す社会構造を紐解き、「人生を豊かにするヒント」を探っていく哲学的な作品です。
生の短さについて
「仕事に忙殺されるのを辞めて自分の人生を生きよ」と説いた、ギリシャの哲学者セネカの代表作。「若い間は我慢して働こう…。」、「定年したら本当にやりたかったことをしよう…。」などと人生を”後回し”にする行動を痛烈に批判しています。紀元前1世紀に書かれたにも関わらず、私たち現代人もハッとさせられる作品です。
自由からの逃走
ナチス・ドイツが台頭してきた第二次世界大戦時の社会情勢などを踏まえて、「なぜ人は進んで権力に服従し、自ら自由を投げ捨てるのか」を考察した作品。社会においてちっぽけで無力な存在である個人は、ナチスが掲げた「誇り高きゲルマン民族」という観念に帰属感と安心感を感じ、独裁者ヒトラーに傾倒していきました。「個人の尊重」が重視される現代において、今こそ読み返すべき一冊。
わが闘争
ナチス・ドイツの独裁者として知られるヒトラーが、自身の政治的世界観を綴った自伝。第二次世界大戦下においてユダヤ人の大量虐殺がなぜ起こってしまったのか。その裏には、ヒトラーの極端なまでの「反ユダヤ思想」と「選民思想」がありました。歴史を多角的な視点で見るためにも、一度は読んでほしい一冊。
それでも人生にイエスと言う
第二次世界大戦下、ユダヤ人であることを理由に過酷な収容所生活を強いられた精神科医フランクルが『生きる意味』について考えた本。ガス室に送り込まれるまでの間、労働作業に駆り出される日々…。そんな極限生活の中でも生きることを止めなかったのは、ある人は残された未完の著作であり、ある人は残された子どもたちでした。「自分が何をしたいか」ではなく、「社会が自分に何を期待しているか」を問うことの重要性を示した哲学的な作品。
人生の意味の心理学
心理学者アドラーが、心理学的視点から『幸せ』について考察した作品。アドラーは、「『人生の意味』とはつまり『他者から見た自分の存在意義』である」と説きます。個人がもてはやされ、興味・関心のベクトルを自分自身ばかりに向けさせようとする現代社会の”危うさ”を考えるきっかけにもなる作品。
死ぬ瞬間の5つの後悔
介護師として数多くの患者の死に立ち合ってきた筆者が、死ぬ間際の患者との会話を通して「人生において大切なこととはなにか」を考えた作品。仕事・お金・人間関係など、様々な人生経験を積み、死を迎える患者が最後に何を想うのか…。彼らの言葉には「人生の本質」が隠れているように思います。
身銭を切れ
リスク転化をし合う現代社会を揶揄し、「言動・行動に責任を持つことでしか優れた仕事は成し遂げられない」と説いた本。「行動する者」と「その行動によってもたらされるリスク・利益を受ける者」が一致するとき、その人は「身銭を切っている」と言い、身銭を切る人によってのみ社会は進歩すると主張します。『社会貢献のための行動指針』を示した作品としても読むことができる一冊。
反脆弱性
「不安定な世の中を賢く生き抜くための考え方」について示した本。著者はトレーダーとして、リーマン・ショック時の株価暴落によって莫大な利益を上げ、一躍有名になりました。「不安定」で「予測不能」な出来事を味方につける性質を、『反脆さ』という概念で体系化しています。投資やビジネス、キャリア形成などあらゆる場面に応用できそうな一冊。
芸術・自然
13歳からのアート思考
20世紀を代表する画家たちの「挑戦の歴史」を振り返り、『アート的な思考法』について考える本。歴史に名を残すようなアート作品を見てみると、一般的な「きれい」や「美しい」とは対極の位置にいるように思われる作品が意外と多いことに気づきます。「芸術的思考」や「アートの楽しみ方」を養える作品です。
自分の中に毒を持て
社会の常識を捨て『生きがいある人生』を送るためのメッセージが込められた、日本を代表する芸術家・岡本太郎の本。「安定」や「物質的な豊かさ」に満足するのではなく、自分の内面を直視してそれを表現することで本当の「生きがい」を感じることができる、と主張しています。非常にエネルギッシュな文章で、スタミナ丼を食べたように元気が湧いてきます。
今日の芸術
芸術のあるべき姿や人間の生き方が綴られた、芸術家・岡本太郎の哲学的な作品。芸術は「うまくあってはいけない」、「きれいであってはならない」、「ここちよくあってはならない」と強烈な言葉で芸術のあるべき姿を示しています。「なにか革新的なことをしたい」と思っている全ての人に響く本です。
生物と無生物のあいだ
生物学研究のこれまでの歩みをたどりながら、『生命とはなにか』という命題に迫っていく本。本書は「ウイルスは生命に分類されるか」という命題から始まります。ウイルスは栄養を摂取せず、呼吸もしません。しかし、自己複製は行います。さて、ウイルスは生命と呼べるでしょうか。「生命とはなにか」という根源的な問いに挑む研究者たちの闘い触れながら、生物の本質に迫っていく作品です。
生命とはなにか
現代科学の基礎を気づいた物理学者・シュレディンガーが、「物理学の視点」から生命の本質に迫る名著。「私たち人間の身体に比べて、それを構成する原子や分子は一体なぜそんなに小さいのか」。一見唐突に見える疑問も、物理学的の視点から見ればごく自然の事であることが分かります。新しい生命観に触れることのできる古典的作品。
大地の5億年
5億年という長い年月をかけて形成された地球の『土壌』を舞台にし、土と動植物の共生関係や自然現象の神秘を解き明かしていく本。大昔、地球の表面は今の月のようにゴツゴツした岩石で覆われていました。そこから土壌が形成され、生命に溢れるまでには数々のドラマが存在しています。本書を読むと、土壌の存在自体が奇跡的なことであると感じられます。
土と内臓
人体の中における微生物とヒトの驚くべき共生関係について明らかにする本。私たち人間の腸内には100兆匹もの微生物が住んでいると言われています。私たちが食べた食物は腸内の微生物によって分解され、それを私たちは栄養として吸収するのです。体内の働きを「微生物との共存関係」という観点で見つめ直した本書は、私たちに新しい世界観を与えてくれます。
土を育てる
農業界において長らく常識とされてきた考え方を覆し、生態系の仕組みに沿った『新しい農業のあり方』を示した本。近年の技術進歩によって化学肥料や農薬などが広く普及しましたが、人間の過剰な介入によって自然が本来持つ機能を破壊してしまい、土壌が瘦せてしまったために現代の農地から取れる農作物の栄養分はどんどんと減少していると言います。本書では、これまでの常識がいかに非科学的であり、化学肥料や農薬が本来不必要なものであることが語られます。
[自然農法]わら一本の革命
「人間は本来、何もする必要が無い」をモットーに、無肥料・無農薬はおろか、畑を耕すこともせず、除草も一切せずに現代の一般的な農法と同等以上の生産性で米や麦を収穫する農法が語られた本。自然のシステムを理解すれば、畑を耕したり除草したりすることが全く無意味な行動であると分かります。現代の多くの農家に影響を与え、有機栽培のバイブルとして読み継がれる名著。
海洋プラスチックごみ問題の真実
海に増え続けているプラスチックごみの実態を明らかにし、ごみ問題を解決するための正しいアプローチを考える本。最近の研究によれば、2050年には「海洋ごみの総量」が「海に生息する魚の総量」を超えると想定されています。海を漂う海洋ゴミは、汚染物質を吸着したり、添加物の流出などによって生物に影響を与える可能性があります。海洋ごみを減らすために、私たち一人一人はどんな行動を取るべきなのでしょうか。
地球の未来のため僕が決断したこと
Microsoftの起業者として知られるビル・ゲイツの20年ぶり著作。「気候変動の未来予測」や「環境問題解決にむけた具体的行動」が語られています。本書でビル・ゲイツは、「地球温暖化を本当に解決するためには、化石燃料に匹敵する安価で安定供給できるエネルギー源を、技術革新によって生み出すほかない」として、人類が力を合わせて環境問題に取り組む必要性を訴えています。
エッセイ
エリック・ホッファー自伝
アメリカの社会哲学者エリック・ホッファーの一生を綴った自伝。ホッファーは日雇い労働者として職を転々としながら、40歳で港湾労働者(沖仲士)となり、肉体労働をしながら精力的に執筆活動を行いました。「旅するような生き方に憧れる方」、「波乱万丈の人生を覗いてみたい方」におすすめしたい一冊です。
エンデュアランス号漂流記
南極横断の旅に出た探検隊が遭難し、過酷な自然環境の中で助け合いながら奇跡の生還を果たした実話の物語。本書を読むと、幾度の困難に立ち向かう隊員たちの姿に胸が熱くなり、彼らと一緒に行動しているような没入感を覚えます。生還までの記録を追う中で「リーダーのあるべき姿」や「人間にとって本当に大切なもの」も学び取ることのできるノンフィクションです。
潜水服は蝶の夢を見る
全身が麻痺して動けなくなった難病患者が、唯一動く左目の「まばたき」だけを頼りに、看護師の協力を得ながら綴った手記。困難な状況においても必死で「生」と向き合う著者の姿を見ていると、私たちはもっともっと人生を楽しむ義務があるのではないか、と思ったりもします。まばたきの回数で綴った文章とはとても思えないほど、面白く、考えさせられる一冊。
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
『中年女子』の日常的な葛藤を描くエッセイ集。仕事や結婚、女子会など、日常の出来事に対して中年女性の赤裸々トークが繰り広げられます。ユーモア溢れる文章で読みやすく、年齢・性別を問わず楽しめる一冊。
千年の読書
200冊以上の本紹介を通して、仕事・お金・科学・死などのテーマについて考えるエッセイ集。読書の意義は単に新しい知識を吸収するだけでなく、「その本を書いている著者と出会い、対話する」ことにあると、筆者は述べています。書店員ならではのセンスで古今東西の本が紹介されており、「読書好き」にオススメしたい一冊です。
中年の本棚
『中年』を題材にした本を紹介しながら、中年の「悩み」や「思い」を紐解いていくコラム集。中年期に特有の「将来への展望のなさ」や「新しい挑戦への倦怠感」といった悩みに対して、筆者の経験も踏まえながら赤裸々に綴られます。まさに、「中年による、中年のための本」と言える一冊。
小説
(現在執筆中です。更新までお待ち頂けますと幸いです。)
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