≫ サイトマップ

【感想】『これからのお金の教科書』を読んで【”等身大”のお金の話】

今回は、『これからのお金の教科書』(田端 伸太郎)という本を読みましたので紹介します。

目次

『これからのお金の教科書』簡単解説

『これからのお金の教科書』は、現在オンラインサロン経営や投資事業をされている田端 伸太郎さんの著書です。

著者は、会社員としてキャリアをスタートしてから様々な企業を渡り歩き、ライブドアでは事業部長としてホリエモンと一緒に仕事をしていたり、ZOZOでは執行役員として前澤社長と一緒に仕事をしたりしています。

本書は、そんな「サラリーマンの最高形態」という表現の似合う著者が「お金」について語る本となっています。

お金と向き合って考えたこと

本書では、お金に関する65個のテーマが設けられ、筆者がコラム形式で考えを述べる形で進んでいきます。

今回は、その中でも特に私が気になった3つのテーマについて紹介したいと思います。

お金は人生の選択肢を増やす”手段”

お金稼ぎが人生の目的のように語られる現代社会において、筆者は「お金」を次のように定義していました。

お金はあくまで自分が好きなように人生を選択できる選択肢を増やすためにあるのです。

(中略)

お金があることの良さの本質は、自由をもたらすことです。お金があれば幸せになれるかはわかりません。でも、お金があれば、嫌なことや不愉快なことを避けるための拒否権を持てるようになる。

『これからの会社員の教科書 Kindle版』(SB Creative)位置No.160

筆者は「お金があっても幸せになれるとは限らない」と断言した上で、お金はあくまでも人生の選択肢を増やすための”手段”と表現しています。

お金に余裕があれば年収を気にせず自分の興味ある仕事を選べるかもしれませんし、自分が知りたい知識、会いたい人に今すぐアクセスできるかもしれません。

「お金を稼ぐ」と同じくらい「お金をどう使うか」が人生において重要であることが、筆者の経験から述べられている一節と思います。

お金より大切なものは、やっぱりある

会社役員として年収2~3,000万円を稼いでいた筆者ですが、それだけお金を貰っても、やっぱり「お金で買えない価値はある」と本書で何度も伝えています。

(中略)おそらくぼくは、死ぬ間際に、「もっと若いうちからお金を貯めておけば、老後の暮らしが豊かになってよかったのに、キリギリスのように享楽的に生きすぎてしまった」と後悔する可能性よりも、むしろ、「もっと体が元気なうちにお金のことを気にせず、やりたいことを、もっとやっておくべきだった!」と後悔する可能性のほうがずっと高そうだと思うのです。

『これからのお金の教科書 Kindle版』 (SB Creative) 位置No.463

(もちろん筆者は、「もはや老後の金銭的な心配はしなくていいいくらいに恵まれた環境であることを承知の上で…」と言っています。)

最近はよく、「株式投資などで老後のための資産形成ができたら何も心配することはない」といったニュアンスで語られることがありますね。

一方で、この筆者の一文からは、「資産形成のためと言って死ぬほど働き、若いうちにしかできないことへの出費も渋っていると、お金より大切なことを失ってしまうことになる」ことにも気づかせてくれます。

資産形成はもちろん大切ですが、資産形成に全振りするのではなく、日常の生活とのバランスが非常に大事であると感じました。

自己投資して自分の”資本”をつくる

筆者は人気Youtuberのヒカキンを例に挙げて、「みんなが遊んでいるときに自己投資できるか」が大きな資産を気づく上で重要になると述べています。

ヒカキンさんは上京後、スーパーの社員寮に住みながら、自分の給料を同僚との飲み代に使わずに機材購入にあてて動画を投稿し続けました。

動画撮影のための機材購入は立派な「投資」ですよね。

お給料を「消費」ではなく「投資」に回すことがどれだけ大事か分かる例と思います。

それでも「自分はこれに賭ける!」と、貴重なお金や時間を投資し、自分なりの資本を作り上げられるか? その思いの強さが、将来において莫大な差になって表れるのです。

『これからの会社員の教科書 Kindle版』 (SB Creative) 位置No.819

ヒカキンさんのWikipediaで調べてみたら、2006年12月にYoutubeを初めてから動画がヒットして世に見出されるまで、約3年間くらいかかっているんですよね。

3年間もの間、地道に動画投稿を続ける忍耐がまずすごいです。

「ヒカキンですらヒットするまで3年かかった」と思えば、なにか新しいことにチャレンジしている方もきっと頑張れるのではないでしょうか。

さいごに

今回は、 『これからのお金の教科書』(田端 伸太郎) について紹介しました。

多くの人と同じように同時代をサラリーマンとして生きた方の作品なので、とにかく”実用的”で納得感のある本だと感じました。

「企業家が事業を当てた話」とか「投資家が億稼いだ話」を読むよりも、本書から得られる知見のほうが多いのではと思います。

サラリーマンとして働いている方は特に、そうでない方も気になったらぜひ一読してみて下さい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次