『金持ち父さん貧乏父さん』という有名な本を読んでいたら、「なるほど!」と思う一節がありましたので紹介します。
『金持ち父さん貧乏父さん』簡単解説
まずは前置きとして『金持ち父さん貧乏父さん』を簡単に紹介します。
本書は、お金に対する世間の考え方に疑問を投げかけ、お金持ちになるための「マインド」について解説した本です。
社会には「従業員・自営業者・起業家・投資家」の4種類の人間がいると説き、真のお金持ちになるには起業家か投資家にならなくてはいけないというのが本書の主張です。
もちろん、起業したり大金を使って資産運用できるのは一部の人かもしれませんが、「お金に対する考え方が根底から変わるかもしれない」という点でどんな人にもおすすめの一冊です。
お金のためではなく学ぶために働く
『いくら稼げるか』ではなく『何を学べるか』で仕事を探しなさい
『金持ち父さん貧乏父さん』170ページ
この本を読んでいてもっとも心に響いた一節です。
サラリーマンのように給与を貰う働き方をしていると、生活のためにはサラリーマンを「続けなければならない(辞められない)」状態に陥る可能性があります。
生活するためにはお金がいる。
→お金を稼ぐために働く。
→稼いだお金を使うとお金がなくなる。
→生活するためにはお金がいる。
→お金を稼ぐために働く。
→(以下略)
年齢を重ねるごとに新しいチャレンジに対するハードルは大きくなるため、この「ラットレース」は続ければ続けるほど抜け出しにくくなります。
この「ラットレース」にハマらないためには、目先の安定した給与に慢心せず、「どんなスキル・経験が得られるか」でどんどん仕事を選んでいくことが必要になります。
筆者のロバート・キヨサキさんは大学卒業後に就職した石油系の会社を数か月で辞めた後、リーダーシップを学ぶためにアメリカ海兵隊に従事したり、優れたセールス・トレーニング・プログラムのあったゼロックス社に入社してビジネスを学んだりするなど、様々な職種を渡り歩きました。
「スキル・経験を第一に優先してどんどんチャレンジすることが、最終的には稼ぎが多くなる」ということを示している例だと思います。
会社の上司の話
私が働く会社のある課長さんの話をします。
その課長さんは、入社する際にバイオ系の部署を希望していましたが、希望とは異なる部署に配属され、サラリーマン生活をスタートさせました。
そしてそのまま時は経過。39歳の時、父親を亡くしたことをきっかけに自分が本当にやりたかったこと見直し、「やっぱり俺はバイオ系の仕事がしたい」と思うようになります。
そこで転職活動をスタートさせるのですが、なかなか転職先は決まらず。「バイオ系の業務経験が無い」ことと「39歳という年齢」がネックになってしまったのです。
私はこの話を聞いたとき、「やりたいことを後回しにすると、気が付いたら時間切れ(賞味期限切れ)になってしまう」可能性があることを痛感しました。
サラリーマンとして働いている方は与えられた仕事をこなすだけでも今の生活は保障されますが、「自分は本当は何をやりたいのか」を若い時から真剣に考えておくことが将来後悔しないために大事だと感じます。
以上、
『金持ち父さん貧乏父さん』 を読んで思ったことを紹介しました。
お金や人生に対する考え方で学べる点が多い本だと思います。ぜひ一度読んでみて下さい。
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