今回は、会社が提供する福利厚生の一つ「財形貯蓄」について解説します。
「財形貯蓄は入るべき?」
「メリット・デメリットは?」
このような疑問をお持ちの方におすすめの記事です。
- 財形貯蓄はやるべき?
- 財形貯蓄のメリット・デメリット
- こんな方にオススメ
私は日本のメーカーで研究職として働くサラリーマンです。
財形貯蓄は入社1年目から始めており、毎月定額で積立貯金しています。
本記事では、私が実際やってみての感想も踏まえながら説明していこうと思います。
財形貯蓄はやるべき?
最初に結論を言うと、
財形貯蓄は やるべき と思います。
会社が提供する財形貯蓄は福利厚生の一環であり、従業員にとってお得な制度となっていることが多いです。
使える制度は積極的に使っていきましょう。
そもそも、財形貯蓄とは?
財形貯蓄とは、「毎月の給与から天引きで貯金を積み立てる制度」のことです。
多くの企業は福利厚生の一環として社員に提供しています。
普通の銀行預金と同じく、預金額に対して利子がつくのもポイントの一つ。
財形貯蓄には大きく分けて3つの種類があります。
一般財形貯蓄 | 貯金したお金を好きな用途に使える一般的な貯蓄制度 |
住宅財形貯蓄 | 住宅を購入したり、リフォームしたりする目的で積み立てる制度 |
年金財形貯蓄 | 老後の資金作りをする目的で積み立てる制度(引き落としは原則60歳以降) |
私は現在、「一般財形貯蓄」で毎月積み立てています。
入社したばかりで家を購入する予定なども特に無い方は、用途が制限されない「一般財形貯蓄」がおすすめです。
財形貯蓄のメリット
財形貯蓄のメリットは大きく2つあります。
- 天引きなので使う心配がない
- 利回りが一般の銀行口座より高い(場合がある)
天引きなので使う心配がない
会社の財形貯蓄は設定した額が自動的に給与から天引きされるシステムで運用されます。
天引きされた後の残額が銀行口座として振り込まれるので、「気が付いたら貯金用のお金を使ってしまっていた」なんて事態を防ぐことができます。
利回りが一般の銀行口座より高い(場合がある)
私が会社で積み立てている財形貯蓄の利率は年1%以上です。
これは、一般的な銀行口座で貯金する時の利率よりも断然高い数字!
ひたすら銀行口座に寝かせておくよりもお得(な場合がある)と言えるでしょう。
利率は会社によって異なるので、一度お勤めの会社の財形貯蓄について確認してみて下さい。
財形貯蓄のデメリット
財形貯蓄にはデメリットと感じる点もありますので紹介しておきます。
- 一定期間積み立てないと引き出せない
- 申請してから払い出すまでに時間がかかる
一定期間積み立てないと引き出せない
財形貯蓄は、原則3~5年以上積み立ててからでないと、お金を引き出すことができません。
どうしても引き出したい場合は解約が必要です。
したがって、財形貯蓄をする場合は、日々の生活をしっかり確保した上で、余剰分で積み立てするようにしましょう。
申請してから払い出すまでに時間がかかる
財形貯蓄は銀行のATMのように即日お金を引き出すことができません。
一般的に、申請してから銀行口座にお金が振り込まれるまで、約1ヵ月程度の時間がかかると言われています。
まとまったお金が必要になったら、余裕をもって払い出し申請を行うようにしましょう。
財形貯蓄はこんな方にオススメ
財形貯蓄にはメリット・デメリットのそれぞれがありますが、以下の項目に当てはまる方は、財形貯蓄をオススメできます。
- 貯金が苦手な人
- 会社の財形貯蓄の利率が高い人
貯金が苦手な人
財形貯蓄のいい点は、「給与振込口座以外で貯金できる」ことです。
給与が振り込まれる銀行口座で貯金することは、目の前にご褒美が置かれてあるのに「待て!」と指示されているようなもの。
それでは貯金するために余計な労力を使います。
「普段は目にしない口座」で「天引き」により積み立てることで、貯金が苦手な人でもほぼ無意識の状態で貯金を増やすことができますよ。
会社の財形貯蓄の利率が高い方
日本は今や超低金利時代です。
2022年の普通預金の平均年利率は0.001%(日本銀行Web資料)。
100万円預けても、1年で+100円しか増えません。
一方、会社は福利厚生の一環として財形貯蓄を提供しており、年利率は銀行預金よりも高めに設定されている場合が多いです。
例えば、私の勤める会社は年利率1%を越えています。
年利率が1%とすると、100万円預けて、1年で+1万円になります。
一度会社の財形貯蓄の利率を確認し、年利率が0.5%を超えるようならすぐにでも利用しましょう。
以上、
会社の「財形貯蓄」について解説しました。
会社の制度はできる限り使い倒して、効率的に資産形成していきましょう。
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