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【感想】『スマホ脳』を読んで【スマホは”ドラッグ”である】

『スマホ脳』という本が割と衝撃的な本だったので紹介します。

目次

『スマホ脳』簡単解説

『スマホ脳』は、現代人が”スマホ依存”に陥っている実態を明かし、どのようにすればスマホから距離を置いて有意義な時間を送れるかを解説している本です。

著者のアンデシュ・ハンセンはスウェーデンの精神科医であり、心の不調を訴える患者が近年急増している背景に「スマホの影響」があるのではないかと考え、本書を執筆しました。

スマホでいつでもアクセスできるSNSなどは、科学的にみて”ドラッグ”と同じ作用を脳に与えており、スマホ依存はドラッグ依存と同じであると著者は訴えます。

「スマホを一日何時間も見てしまう」、「なぜスマホがこんなにも人を惹きつけるのか知りたい」という方におすすめの本です。

スマホは”ドラッグ”と同じ

「スマホを見始めて、気が付いたら3時間も経っていた…。」
「SNSから離れられない…。」

このような方も多いのではないでしょうか。

なぜスマホはこんなに中毒性が高いかと言うと、それは根本的に”ドラッグ”と同じ作用を脳に及ぼしているからです。

覚せい剤などのドラッグは、脳内化学物質である「ドーパミン」を増加させます。このドーパミンには快感作用があるため、一度体験したらもう一度その体験が欲しくなり、反復して使用するうちにどんどん依存度が増していくのです。

スマホ依存もメカニズムは同じです。

例えば、SNSで自分の投稿に「いいね👍」が付いたり友達の新しい投稿が表示されたとき、脳内には「ドーパミン」が放出されていることが分かっています。

SNSを見たら「ドーパミン」が放出されると脳が一度学習すれば、以後はスマホを頻繁にチェックするようになり、どんどんスマホ依存へと陥っていくのです。

なぜSNSを見るとドーパミンが放出されるのか

ドーパミンが依存の原因なのは分かったけど、そもそもなんでSNSを見るとドーパミンが放出されるの?

人間は狩猟採取民であった頃から、生きていくためには常に身の回りの情報を収集し、「天候の悪化」や「天敵の接近」をいち早く察知しなければなりませんでした。

そのため、なにか新しい情報が得られる度に脳は「ドーパミン」を放出して快感という”報酬”を与え、常に身の回りの変化に注意を払う「動機付け」を行っていたのです。

SNSは人間の「知りたい!」という根源的な欲求を利用して人々を釘付けにします。

SNSを運営する企業はどのようにしたら「ドーパミン」がドバドバ放出されるかを熟知しており、「いいね👍」や「おすすめ機能」、「スクロールによる最新情報の表示」といった様々な仕掛けを施しています。

スマホ依存から脱却するために

スマホ依存から脱却し、有意義な時間を取り戻すためにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは、スマホと適切な距離を保つために私も実践している方法を2つ紹介させて頂きます。

  • プッシュ通知をOFFにする
  • スクリーンは夜間モードにする

プッシュ通知をOFFにする

プッシュ通知とは、「アプリが自動的にお知らせを通知する機能」です。着信音やバイブレーション、ロック画面通知、アイコン通知などがあります。

我々は狩猟採取民の時代から新しい情報に飢えているので、このような通知がくるたびに(たとえそれが企業広告や中身のないツイートの通知だったとしても)脳はドーパミンを放出し、内容を確認するよう求めます。

このようなことが数分おきに起こっているわけです。もはや「薬物漬け」と言わざるをえません。

私はスマホの「設定」→「通知」でアプリの通知をほぼ全てOFFにしています。ONにしているのは「LINE(電話通知のみ)」と「セコム安否確認サービス」だけです。

アプリの通知をOFFにしてからも全く変わりなく生活できることからも、通知がどれだけ過剰で不必要だったのかを身に沁みて感じました。

スクリーンは夜間モードにする

スマホやPCが発する「ブルーライト」も健康を害するとして頻繁に取り上げられています。

(ブルーライト…LEDディスプレイに多く含まれる波長350~500nmの青色)

ブルーライトは晴天の青空から降り注ぐ光と同等の性質を持つため、ブルーライトを浴びている間は昼間であると脳が錯覚し、眠りにつく時間を告げる「メラトニン」というホルモンの分泌を抑制します。

このような理由で、寝る前にスマホを触ると寝付きが悪くなってしまうのです。

私は昼・夜を問わず常にスマホとPCのスクリーンを夜間モード(ブルーライトカット)しています。夜間モードにしてなにか機能性が失われるわけではないので、設定するだけ得と思います。

さいごに

今回は、『スマホ脳』という本の感想・解説について紹介しました。

今でさえ誰もが当たり前に使っているスマホですが、つい15年前まではまだ世に登場していませんでした。

スマホは便利な面ばかりが語られがちですが、少なからず負の側面も存在しています。

スマホの弊害をしっかり理解した上で、適切な距離を保って活用していきましょう。

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