こんにちは、Toshiと申します。
私は日本のメーカーで研究職として働くサラリーマンです。
タイトルにある通り、私は新NISA枠を使い、「新興国株式インデックス・ファンド」に積立投資を行っています。
新NISAの人気銘柄ランキングでは、ここ数年ずっと「米国株式」や「全世界株式」(←米国株式の比率6割)のインデックス・ファンドが上位を独占しています。
ここにそんなご時世に、なぜ逆張りの「新興国株式」を選択しているのか、ここに記録を残しておきます。
なぜ「新興国株式」に積立投資しているのか?
最初に申し上げておくと、私は「新興国株式インデックス・ファンド」に加えて、日本企業への「個別株投資」も行っています。2024年12月現在の資産配分比率は、
- 日本個別株:50%
- 新興国株式インデックス・ファンド:25%
- 現金(財形貯蓄等):25%
基本的には日本個別株中心の運用スタイルです。新興国株式インデックス・ファンドを加えている理由は、
- 為替リスク軽減
- 「円」以外の通貨に連動する資産保有
- 地政学リスク軽減
- 「日本」以外の国の資産保有
「日本個別株」と「新興国株式インデックス・ファンド」を両方保有することで、リスク分散を図るのが主な目的です。
なぜ「米国株式」や「全世界株式」でないのか?
海外の資産なら、「米国株式」や「全世界株式」でもいいのでは?
こんな声もあるかと思います。実際、私もつい1年程前までは「米国株式」や「全世界株式」のインデックス・ファンド中心で運用していました。しかし、現在は全て売却しています。
「米国株式」や「全世界株式」(←米国株式の比率6割)を売却した理由は、米国株式が今まさに「バブル」だからです。
例えば、米国株式の代表的指数であるS&P500は、PERが25~30倍で推移しています(Bloomberg記事など)。これは、1999年のITバブルに匹敵するほど割高な水準です。
一方で、新興国株式は、最も構成国比率の大きい中国で不動産バブルがはじけたことなどから、株価は低迷しています。中国株式の代表的指数であるハンセン指数は、ここ数年、PERが10倍以下で推移しています(Bloomberg記事など)。これは、歴史的に見ても割安かつ底値の水準です。
「新興国株式」の将来は明るいか?
中国を中心とする「新興国株式」の株価水準が割安であることは事実ですが、気になるのは、その成長性です。
そこで、まずは2050年までの世界GDPランキング予測を見てみます(青:先進国、赤:新興国、ロシアは2022年に新興国から除外)。
GDP 順位 | 2030年 | 2050年 |
---|---|---|
1 | 中国 | 中国 |
2 | 米国 | インド |
3 | インド | 米国 |
4 | 日本 | インドネシア |
5 | インドネシア | ブラジル |
6 | ロシア | ロシア |
7 | ドイツ | メキシコ |
8 | ブラジル | 日本 |
9 | メキシコ | ドイツ |
10 | 英国 | 英国 |
2030年の時点で既に半分以上が新興国で占められていますが、その後も順位を伸ばし、2050年には新興国が上位を独占すると予測されています。
また、直近2024年の実質GDP成長率(IMF統計データ)を見ても、先進国と新興国には大きな差があります。
- 先進国
- 米国:2.8%
- 日本:0.3%
- ドイツ:0.0%
- 英国:1.1%
- 新興国
- 中国:+4.8%
- インド:+7.0%
- インドネシア:+5.0%
- ブラジル:+3.0%
- メキシコ:1.5%
成長性の観点でも、新興国は先進国に比べて力強い成長を続けることが見込まれているのです。
さいごに
以上、「株式指数の割安度合い」や「未来のGDP世界ランキング予測」などから、新興国株式の将来性について考えてきました。
「割安度合い」と「成長性」。いずれの観点においても、私は「米国株式」や「全世界株式」ではなく「新興国株式」が長期投資の銘柄として有望と考え、ポートフォリオに組み入れています。
特に、新NISAのつみたて投資は最低でも5年間を要します。まだ割安な今のうちから、コツコツ積み立てできればと思っています。
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