「平均余命って初めて聞いた!」
「違いは何?」
こんな方におすすめの記事です。
- 「平均寿命」と「平均余命」の違い
- 「老後年数」をどう見積もるか?
「平均寿命」は聞いたことあるけど、「平均余命」は聞きなじみが無い方もいらっしゃるかと思います。
私は現在、20代後半ですが、「平均余命」という言葉をつい最近知りました。
人生設計や資産形成をする上で、「平均余命」という考え方を知っておいて損はありません。
ぜひ 「平均寿命」と「平均余命」の違いを理解して、自分の人生について考えていきましょう。
「平均寿命」と「平均余命」の違い
「平均寿命」の定義は、「”0歳の子ども”が生存しうる平均年数」です。
2020年の日本の平均寿命は、男:81.6歳、女:87.7歳となっています。
一方、「平均余命」の定義は、「”ある年齢の人”が、あと何年生きるかを表している期待値」です。
対象が”ある年齢の人”なので、「ある人がおよそ何歳まで生きると想定されるか」はその人の今の年齢によって変わります。
- 「平均寿命」=”0歳児”の平均余命
- 「平均余命」=”ある年齢の人”の平均余命
と書くとより違いが分かりやすくなりますね。
「平均余命」から「年齢別の平均寿命」を算出すると次のようになります。
今現在の年齢 | 平均寿命 (男) | 平均寿命 (女) |
---|---|---|
0歳 | 81.6 | 87.7 |
10歳 | 81.9 | 88.0 |
20歳 | 82.0 | 88.0 |
30歳 | 82.3 | 88.2 |
40歳 | 82.6 | 88.4 |
50歳 | 83.1 | 88.8 |
60歳 | 84.2 | 89.5 |
70歳 | 86.2 | 90.5 |
80歳 | 89.4 | 92.3 |
90歳 | 94.6 | 95.9 |
「年齢別の平均寿命」はなぜ年齢層が上がるにつれて上昇するの?
このような疑問を感じた方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、生まれたばかりの乳幼児は呼吸障害や衰弱などで亡くなってしまう可能性が他の年齢層より高く、死亡率が高いのが現状です。
一般的に言われる「平均寿命」(=0歳児の平均余命)はそのような若くして亡くなってしまう方を母集団に含んでいるため、より高い年齢層の平均寿命よりも低く見積もられるのです。
「老後年数」をどう見積もるか?
先ほどの表を見ると、今現在働いていて老後について考えている「現役世代(20~60代)の平均寿命」は、一般的に言われている平均寿命よりも1~3歳ほど高いことが分かります。
今後も医療の進歩で平均寿命が延び続けることを考えると、今現在働いている現役世代の平均寿命は男:85歳、女:90歳くらいで考えておいてもいいかもしれません。
つまり、人生のうち3分の1は”老後”として過ごすことになるということですね。
これだけ人生が長いのであれば、ただ闇雲に目の前の仕事をこなすだけでなく、「老後を含めた将来のこと」や「資産形成」について今からでも考えておく必要があると感じます。
以上、
「平均寿命」と「平均余命」の違いについて解説しました。
「人生100年時代」とも言われる現代。将来を見据えた準備も今のうちからしっかりやっていきましょう。
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