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会社の持株会は入るべき?現役会社員がメリット・デメリットを解説

今回は、会社が従業員に提供する制度の一つ「従業員持株会」についてのお話です。

「従業員持株会は入るべき?」
「メリット・デメリットは?」

このような方におすすめの記事です。

本記事の内容
  • 持株会に入るべきか?
  • 持株会のメリット・デメリット
  • 持株会はこんな方におすすめ

私は現在、日本のメーカーで研究職として働いています。持株会は入社1年目から始めました。

私の持株会での運用結果は次の通りです。

時期損益
1年目-8万円
2年目+37万円
3年目+16万円
従業員持株会の運用成績

私が実際に持株会を利用した感想も交えながら解説していきます。

目次

持株会に入るべきか?

最初に結論を言うと、持株会に入るべきかどうかは、

「奨励金の額」と「タイミング」による、と思います。

私の運用成績が示す通り、持株会は資産を「減らす」こともあれば資産を「増やす」こともある投資商品です。

単純に「絶対入った方がいい」とか「絶対やめといた方がいい」と言えないところが、持株会の難しい所ですね。

そもそも、持株会とは?

持株会は、「少額から自社株を購入できる従業員向け制度」です。

一般的な株式投資と同じ点
  • 配当金が出る
  • 高値で売却すると得する
  • 低値で売却すると損する
一般的な株式投資と異なる点
  • 少額(1000円~)から積み立て可能
  • 会社から奨励金が出る

配当金が出たり、売却タイミングによって得したり損したりするのは、普通の株式投資と同じです。

一方、持株会は少額(1000円)から積み立て可能な点で、初心者でも始めやすい投資商品となっています。

また、投資額に応じて一定の割合で会社から奨励金が支払われる場合が多いことも注目点です。

会社目線で見た持株会

『会社はなぜ、奨励金を出してまで従業員に自社株購入してほしいのか?』

株式会社は文字通り「株式で成り立っている会社」なので、たくさん株を保有している大株主の意見を経営に反映しなければなりません。最近では、「東芝」と「物言う株主」の対立が話題になりましたね。

もし株式の一部を「従業員」が保有していれば、相対的に外野の発言力が弱まり、経営陣が比較的やりたいように経営することができます。

また、巨大企業が買収を仕掛けてきても、従業員に「株を手放すな!」と大号令すれば、買収に抗うことも可能です。

会社は従業員に奨励金を支給してでも、メリットがあると考えているわけです。

持株会のメリット

持株会の主なメリットについてまとめました。

  • 奨励金がお得
  • 基本は“ほったらかし”でOK

奨励金がお得

企業は従業員に対し、投資額に応じて奨励金を上乗せします。

日本取引所グループの調査によると、2020年度の奨励金の上乗せ額平均は8.8%各社の奨励金支給状況は次の通りです。

2020年度 従業員持株会状況調査結果(日本取引所グループ)

株式投資において、投資額の+8.8%分を毎回上乗せで購入できるのは「破格の待遇」です。持株会を上手に使いこなせると、資産を増やせる可能性が大きくなります。

基本は“ほったらかし”でOK

持株会は「毎月一定額を天引きでコツコツ積み立てる制度」なので、基本は“ほったらかし”でOKです。やることは半年に一回くらい、投資額を見直すことぐらいでしょうか。

短期売買とは違って株価の浮き沈みに一喜一憂しないで済むので、精神的にもラクと言えます。

持株会のデメリット

持株会にはデメリットもあるので共有しておきます。

  • リスク分散ができていない
  • 株価が上昇するとは限らない

リスク分散ができていない

会社員が持株会を通じて自社株に投資する場合、毎月の給与(キャッシュフロー)と資産形成(ストック)の両方を会社に委ねることになります。もし、会社の業績が悪くなり、給与も上がらず株価も低下した場合は、家計に大きな影響を受ける可能性があります。

万が一のことが起きても大丈夫な範囲で、持株会と付き合う必要がありますね。

株価が上昇するとは限らない

持株会で利益を得るためには株価が上昇して売却益を得るのが基本ですが、そもそも、株価が上昇するという保証はどこにもありません。

「どう考えても我が社の未来は明るい!」と胸を張って言える人以外は、そもそも持株会に右肩上がりの成長を見込まず、「お小遣いになればいい」というスタンスで臨むのがいいと思います。

こんな方にオススメ

持株会のメリット・デメリットを見た上で、どんな人が加入すべきか、私なりの考えをお伝えします。

私が持株会に入ってもいいんじゃないかと思う人は次の通りです。

  • 奨励金が高い(目安5%以上)
  • 株価が割安なタイミング

奨励金が高い(目安5%以上)

持株会は毎月の給与と資産形成の両方を勤め先に委ねることになるので「奨励金が出て初めて、やる意味が生まれる」投資商品と考えています。奨励金が何%なのかは最初に確認しましょう。

個人的な感覚ですが、最低でも5%は欲しいところ。10%を超えてくるようなら積極的に検討していいと思います。

ただ、いくら奨励金が高くても損するときは損するので、そこは頭の片隅に入れておきましょう。

株価が割安なタイミング

株価が右肩上がりに成長しない前提であれば、「割安な時に積み立てておいて、割高になったら売る」を実践する必要があります。

「割安かどうか分かれば苦労しない!」

確かにその通りです。そこは個人で判断するしかありません。

持株会は少額から積み立てられる点がメリットでもあるので、不安な人は少額から始めて、株価の値動き予想と現実が一致するか実験してみるのもアリです。

持株会は「少額で株式投資のシミュレーションができるリアルゲーム」と考えれば、色んな事を試して株式投資の経験を積むこともできます。「株式投資に興味ある人の入門」としてもオススメできますね。

以上、持株会に入るべき人について解説しました。

メリット・デメリットはそれぞれありますが、持株会は初心者でも始めやすい株式投資の一つだと思います。

会社の制度内容をしっかり確認した上で、持株会を検討してはいかがでしょうか。

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